PDCAとは何か?簡単に説明します!【リアルチート】

2021年6月19日

 私は小学校のころから、物語を考えるのが好きでした。大好きだった漫画やアニメ、ゲームの二次創作のアイデアを10個も20個も考えて、物語を書こうとしました。
 ですが、どれも3話書くと飽きてしまい、物語を完結できませんでした。

 いわゆるエタる(永久に完結しない)状態です。物語の流れは頭にあるとか、いつか書き上げるとか言い訳をして、放置したものも沢山あります。

 漫画や小説を見て「このアイデア、私のほうが先に考えてたのに」などと思ったこともあります。考えることなんて誰にでもできて、形にするのが難しいということを理解できなかった。

 一生にひとつも物語を完結させられないのかな? そう思っていた私は、ひょんなことからビジネスフレームワークという考え方と出会い、沢山の物語を完結させることができました。この「夢を叶えるためのリアルチート」シリーズでは、私が出会い、感動したフレームワークを紹介していきます。

 

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PDCAサイクルとは何か

 PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善) を繰り返すことによって、品質の管理業務を継続的に改善していく手法のことです。 

 もともとは1950年代に米国の統計学者であるデミング博士によって提唱された考え方で、製造業などをはじめとして生産技術や業務品質を管理するための効果的な手法として日本でも普及しました。現在では製造業以外のジャンルでも活用されています。例えば社会人になれば、PDCAサイクルに則って、目標設定を書いてくださいと言われることがあるでしょう。

 実はこの考え方は小説執筆にも活用することができます。

 

Plan(計画)

Plan(計画)では、目標を設定し、それを達成するための実行計画を策定します。

 小説執筆においては、執筆環境の確保や1日あたりの執筆ペースを決めることがPlanにあたりますね。ここでPlanのポイントが2点あります。

 ①作業工程前後の作業を含めて計画すること。
 ②進捗率を数値化すること。

 ①について説明します。例えば執筆する前には、プロットを作成する必要があるかもしれません。プロットを作成する前には、キャラクターや世界観の設定が必要となるでしょう。そうすると設定をつくるために図書館や書籍で調査する時間も必要となります。
 また、執筆後に何らかの賞に応募する場合は、執筆後の推敲、あらすじ作成などの公募手続きも必要になります。つまり冒頭で「執筆環境の確保や1日あたりの執筆ペースを決めることがPlanにあたります」と書きましたが、実際の小説執筆に必要な計画は、下記を含む必要があります。

・事前調査
・設定構築
・プロット作成
・執筆環境の確保
・執筆
・推敲
・公募手続き

 ②について説明します。進捗を数値化するのは、Do(実行)・Check(評価)・Action(改善) を効果的にすすめるためです。例えば5日かけて事前調査を行います、と計画を立てても意味がありません。1日目で何ができていれば進捗OKなのかがわからないためです。

 これを解消するために数値化が必要です。事前調査は30項目実施すると決めれば、5日で終了させるために1日あたり6項目終了する必要があるとわかりますね。

 

Do(実行)

Do(実行)では、計画通りに実際に行動し、実行記録を残します。

 小説執筆においては、Planで計画した作業を行うことがDoにあたります。

 Planで記載したとおり、重要なのは進捗率を数値化することです。執筆作業では文字数がそのまま進捗率になるので、わかりやすいですね。

 

Check(評価)

Check(評価)では、実行記録をもとに目標達成の度合いと、行動の分析を行います。

 小説執筆においては、Planで計画した予定通りに進んでいるか?を確認することがCheckにあたります。またDoしてみると、Planで計画を立てただけでは、見えてこなかった問題に直面します。

 例えばキャラクターの口調に統一感がない……キャラクターが立たない……作品が面白くない……といったものが問題です。これらの問題を発見する行為もCheckの大事な作業です。

 

Action(改善)

Action(改善) は、Check(評価)の結果をもとに、成功や失敗の要因を分析し、分析の結果得られた課題にどう対応するかを考えます。

 Checkで発見した問題の要因を分析し、分析の結果得られた課題にどう対応するかを考えます。例えば「キャラクターが立たない」という問題に対して、なぜ?と深堀りして考えてみる。人気作品のキャラクターと比較して何が違うのかを考えるのもよい分析です。

 

PDCAサイクルを上手に回すポイント

 PDCAサイクルを回すポイントは、Planを細かく立てすぎないことです。

 小説執筆においては、執筆(Do)することで、追加で必要な調査がわかることも多いです(日本史をもっと学ばないととか、地理をもっと学ばないととか)。ですのでPlanは大雑把に決めてかかり、行動しながらPlanを修正して構わないです。

 

PDCAサイクルは古い?

 PDCAサイクルは古いと言われることがあります。

 そういった文脈でよく紹介されるのが、「OODA(ウーダ)ループ」です。OODAループとは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字をとったもので、わかりやすくいうと「みる」「わかる」「きめる」「うごく」という意味になります。

 ではPDCAサイクルをやめて、OODAループだけでよいかというと、上手くいきません。使い所が違います。OODAループが表現しているのは、PDCAのCA部分です。初回のPlanとDoが終わった後の進め方を具体化してくれている方法論なのですね。

 小説執筆でいえば、第1部が完結したので2部を作ろう!というときに役立ちます。

 

まとめ

 PDCAサイクルは物事の進め方の本質を切り取っています。私は著作の中で、PDCAサイクルから学んだエッセンスを以下のように表現しています。

 アインは村での暮らしの中で、目標を定め、計画と実行、評価と改善を繰り返すことが、物事を良くしていくポイントだと知っていった。

 例えば。真っ直ぐに歩きたいと考えて、砂場で一歩足を踏み出せば、足元に自分の足跡が残っていく。足跡を目安に次の着地点を決めれば、いずれ歩いた軌跡がまっすぐな線になるだろう。

 このエッセンスは、私の人生の道標となっています。だから主人公アインにこのエッセンスを最初に語らせました。

 境界を超えろ!にはこういった「夢を叶えるためのリアルチート」のエッセンスがあらゆる場所に散りばめられています。あなたの夢を叶えるお手伝いになる本です。
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ここまで読んで頂きありがとうございました。
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