腰ボロの一人賛否|今週の創作トレンド(2026年07月26日週)
こんにちは。腰ボロSEです。
粗品さんの「一人賛否」インスパイア企画、今週の創作トレンドから5議題ピックしました。
各議題では、Xで観測された 賛成派と反対派のネットの声 をそれぞれ3行サマリ+代表ツイート1件で並べます。
最後に私の結論を添えます。
【議題1】小説執筆でプロットを事前に作るべきか
小説を書く際に、プロットを事前に詳細に作成する手法が有効かどうかをめぐって意見が分かれている。
論点カテゴリ: 創作論
ネット上の賛成派の声(サマリ)
• 事前のプロット作成は執筆全体を楽にする方法として推奨されているという声
• 人間の記憶が曖昧なため、頭の中の構想を一度書き出して整理する必要があるという指摘
• プロット作成は面倒だが、テーマや伏線を明確にする手段として有効というトーン
小説の書き方として凄く参考になる一例。
自分の場合は「プロット」と表現しているけど、やっている事はほぼ同じ。
「このパートで書くことを箇条書きする」
「シーンが頭に浮かんでいるなら、そのシーン+言わせたい台詞を書いておく」 https://t.co/rnzJekKgxB
— @nanjyo_tadashi 元ツイート
ネット上の反対派の声(サマリ)
• プロットなしでも作品が成立するという声が複数確認される
• 先が読めてしまうリスクを指摘するトーンが散見される
• 著名作家の手法を援用して自由度を重視する論調が見られる
おはようございます。
初のミステリー作品、本日すべての種明かし予定。
しかしまぁプロットなしで書きましたが、なんとかなりました😌
宮部みゆきさんや小川哲さんが、ミステリー&プロットなし派なんですよね。
先が読みやすくなっちゃうという懸念もあるようで。 https://t.co/7GJVtIgD6C
— @ichika_press 元ツイート
腰ボロの一人賛否
賛成派は、頭の中を整理できて執筆が進めやすいと話します。反対派は、先の展開が決まってしまうと自由が失われると感じているようです。
どちらの言い分もよくわかります。
ただ、プロットを詳しく作った後で「ここは違う」と気がつくたびに直す手間も気になります。
おそらく、作品の規模や書き手の性格によって、必要な手順が変わるのでしょう。
自分は今、どちらのやり方が本当に合っているのか、まだ迷っています。
【議題2】AI“しか”使えない作家とAI“も”使う作家
小説執筆において、AIを補助的に活用できる人とAIに依存しなければ作品が成立しない人の間に、根本的かつ埋めがたいスキル差が生じているという指摘がある。
論点カテゴリ: AI技術
ネット上の賛成派の声(サマリ)
• AIの使用をめぐる議論より、道具箱の幅自体を問題視する声が散見される
• 道具の有無ではなく、道具を使いこなせる基盤の差を指摘するトーンが目立つ
• AIを使わない人と使う人の溝よりも、AIしか使えない人との隔たりを嘆く論調が見られる
小説にAI使わない人とAI使う人の差なんかはっきり言って本当はどうでもいいんだよね。むしろAIについては「AI”も”使う人」と「AI”しか”使えない人」の差のほうが実はずっと根本的で残酷で埋めがたいんだよ。みんなうすうす気が付いているんでしょう?
— @MAMAAAAU 元ツイート
ネット上の反対派の声(サマリ)
• AIを用いなければ小説を書けない点に「小説家としての適性」を疑問視する声
• 技術を使いこなす以前に、物語を生み出す意欲や着想自体が欠如しているのではないかという指摘
• AIなしでは創作自体が成立しない状況を「書いていないのと同じ」とみなす冷めたトーン
AIでしか小説が書けないなら、小説家向いてないよ…。やめな?
— @kisanoyuri 元ツイート
腰ボロの一人賛否
AIを使いこなせる基盤の差を指摘する声は、確かにうなずけます。一方で、AIなしでは創作が成立しない点を疑問視する意見にも、違和感を覚えます。
両者の隔たりが広がる背景には、そもそも「書きたい」という衝動の強さが人によって大きく違うのではないか、という気がしています。
このままだと、どちらの側も少しずつ取り残されてしまうのではないかと気になります。
【議題3】小説の「1シーン3人制限」は必要か
小説執筆で「1シーンに3人以上出さない」などの技法ルールを初心者に教えるべきか、各自に任せるべきかという対立がある。
論点カテゴリ: 創作論
ネット上の賛成派の声(サマリ)
• 1シーン3人制限を「本質情報」として認識し、共有すべきという声
• 書き手自身が経験を積むうちに自然と気づくものだと考えるトーン
• こうした技法は明示的に教えられず、個別に発見させるという指摘
小説技法
「1シーンに3人以上出さない」
とか
「キャラクターの最初の1文字は別にする」
みたいな「本質情報」はあるんですが
書いてれば、その内みんな気付くからいちいち教えてくれないのはそう
— @wrr02175771 元ツイート
ネット上の反対派の声(サマリ)
• こうした制約は本来個々の作家が経験を通じて自然に身につけるものだという声
• 技法を形式的に教えなくても、書き続けていれば自ずと理解できるというトーン
• 初心者向けの指南として過度に強調されることへの静かな疑問が散見される
小説技法
「1シーンに3人以上出さない」
とか
「キャラクターの最初の1文字は別にする」
みたいな「本質情報」はあるんですが
書いてれば、その内みんな気付くからいちいち教えてくれないのはそう
— @wrr02175771 元ツイート
腰ボロの一人賛否
賛成派は「本質情報として共有した方が良い」と言い、反対派は「経験の中で自然に身につく」と考えています。どちらの言い分も分かる部分がありつつ、技法を明示的に扱うことへの抵抗も感じられます。
書き手によって吸収の仕方が違うから、教え方自体が定まらないのかもしれません。
教えられるのを待つより、書いてみてから気づく方が自分には合っている気がします。
【議題4】作者の体験をファンタジー世界に反映させるべきか
冨樫義博の発言をきっかけに、現実の経験を基にした世界観が作品の没入感を高めるのか、それともファンタジーの自由さを損なうのかで意見が分かれている。
論点カテゴリ: 創作論
ネット上の賛成派の声(サマリ)
• 作者の体験をファンタジー世界に反映させることで読者との距離を縮められるという声
• 自身の経験をエッセンスとして取り入れることで物語に現実味を持たせるというトーン
• 現実とリンクした設定が作品全体のリアリティを高めるという指摘
冨樫義博は、
『ファンタジー世界を作るにしても、自分が過ごしてきた何歳ぐらいの世界を元にするかっていう感じで、どこか現実とリンクさせておく』
『自分の体験や経験をエッセンスとして加えるだけで、ストーリーと読者との距離がグッと縮まる』
と言っている。
幽☆遊☆白書では戸川純、 https://t.co/d6UB5iUuhX
— @miyabook0303_ 元ツイート
ネット上の反対派の声(サマリ)
• フィクションに現実の疾患や病状を求めることは筋違いという指摘が散見される
• 設定として受け止める立場とリアリティを求める立場の間にズレが生じているという声がある
• フィクションである以上、現実を過度に持ち込まない方が良いというトーンが観測される
ぶっちゃけMILGRAMにリアルでの疾患を持ち出す、というか、リアリティを求めるのはお門違いだと思うんですよね(私個人としては) なんせ、フィクションですから
これをちゃんとして欲しい方々と、設定として捉え議論している日本人(や同じ考えの人)で、少しズレた喧嘩が生まれてんだろうなぁと思った
— @rnN_fun 元ツイート
腰ボロの一人賛否
賛成派の声からは、経験を織り込むことで物語に手触りが宿る点が伝わってきます。反対派の声からは、現実の痛みを作品に求められることへの違和感も伝わってきます。
自分自身、体験を少しだけ混ぜた方が、読む人に届きやすいと感じる瞬間があります。しかし、設定として受け止められるはずの部分まで現実を照合されるのは、どこか居心地が悪いです。
このずれは、物語を「生きるための手がかり」と「ただの物語」のどちらで読むかという、読み手の前提の違いから来ているのかもしれません。
結局、どこまで自分の内側を見せるかは、作品ごとに決めるしかないのだろうと思います。
【議題5】イケオジ主人公の「尊敬できない生活」をどう描くか
カクヨムイケオジコンテストで、主人公の生活態度や服装が「尊敬に値しない」描写をめぐり、読者の評価が分かれている。
論点カテゴリ: 創作論
ネット上の賛成派の声(サマリ)
• イケオジ主人公の生活態度や服装が敬意を欠くという指摘が散見される
• 主人公が尊敬できない存在だと、設定を盛っても読者の納得を得にくいという声がある
• 主人公の内面描写が軽視され、表層的な魅力ばかりが強調される傾向への不満が示されている
カクヨムのイケオジ小説コンテスト、やさぐれた生活してるおっさん主人公多いなぁ……。個人的にはあんまり好きな切り口じゃない。
人間的にとても尊敬できない生活をしてる主人公はどんだけ高い下駄を履かせてもやっぱり尊敬できない。イケオジの生活態度や服装だってちゃんと審査されてますよ。
— @Kyouseki_Sasaki 元ツイート
ネット上の反対派の声(サマリ)
• 主人公の服装を性的に解釈し他者を批判する描写への不快感が示された
• 個人の選択を尊重すべきという権利擁護のトーンが観測された
• 外見だけで人物を評価する語り口への指摘が複数見られた
@yorusyokuhost 別に何もエッチなものには見えませんけどね。
他人のことを「売春婦みたいな女」などと決めつけて言うのは、名誉毀損に当たる可能性がありますよ。
人は、他人に迷惑をかけたり、あなたにその服装を強要したりしていない限り、他人の服装について批判するべきではないと思います。
— @wishubearfruit 元ツイート
腰ボロの一人賛否
賛成派は、主人公が読者から敬意を得られないと設定が弱くなることを懸念しているようです。反対派は、外見だけで人物を判断される語り口に違和感を抱いているようです。
どちらも、主人公をどう見せるかという点では同じ方向を向いていると感じました。一方で、服装を性的に解釈して批判する表現には、こちらも少し引っかかります。
こうした対立が生まれるのは、主人公の内面と外見のバランスを、創作者が十分に描けていないからではないかと、ぼんやり思います。
内面がもう少し丁寧に見えると、服装の印象も変わるかもしれないと、ふとそんな気がしています。
あとがき
創作界隈のトレンドをブログに閉じ込めておくことで、あとからこの週はこんな議論があったなと思い返せるように始めました。
一人賛否をやってみると、自分の中の『矛盾した本音』が整理できて面白いです。
来週も続けます。今週の議題で「結論が甘い」と感じた方は、ぜひブログ、Xでリプをください。


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