小説のジャンル決め完全ガイド|得意分野とペルソナ設定で読者に刺さる

2021年10月25日

「自分は何のジャンルを書けばいいんだろう?」

小説を書き始めるとき、あるいはある程度書いてきたとき、この問いにぶつかる人は多いです。

異世界ファンタジー? 恋愛? ミステリー? ──「好きなものを書けばいい」と言われても、好きなジャンルが複数あったり、どれも中途半端な気がしたりして、踏ん切りがつかない。

この記事では、自分の得意ジャンルを見つける3ステップと、読者に刺さる「ペルソナ設定法」を解説します。


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なぜジャンルを「決める」ことが大事なのか

「ジャンルなんて後から決まるもの」──そう思う方もいるかもしれません。

確かに書いているうちにジャンルが定まることもあります。しかし「決めない」ことには明確なデメリットがあります。

デメリット1:読者に見つけてもらえない

小説投稿サイトでは「ジャンルタグ」が読者との接点です。ジャンルが曖昧な作品は検索にも引っかからず、ランキングにも乗りません。

デメリット2:執筆の軸がブレる

ジャンルが決まっていないと「この作品は結局何が面白い話なんだっけ?」と迷走しやすくなります。ジャンルは物語の方向性を示すコンパスです。

デメリット3:ブランドが作れない

「あの人はファンタジーが上手い」「恋愛を書かせたら最高」──こうした「書き手のブランド」は、ジャンルを定めて継続的に作品を出すことで形成されます。


得意ジャンルの見つけ方 3ステップ

ステップ1:読書履歴を振り返る

過去1年で読んだ本・漫画・アニメを書き出してください。

ジャンル分けせず、思いつくままにリストアップしましょう。10作品が目安です。

ステップ2:リストを分類する

リストアップした作品をジャンルごとに分類します。

おそらく1〜2つのジャンルに偏っているはずです。その偏りが「あなたの嗜好」であり、同時に「得意ジャンルの種」です。

人は自分が好きなものを多く摂取し、多く摂取したジャンルほど質の基準が高くなります。つまり「目が肥えている」ジャンルこそ、良い作品を書ける候補です。

ステップ3:「書けそう」と「読みたい」の交差点を見つける

分類結果と「自分が書きたいもの」を照らし合わせます。

• よく読んでいて、書きたいもの → 最有力候補

• よく読んでいるが、書きたくない → 読者としては好きだが書き手としては向いていない

• あまり読んでいないが、書きたい → インプットを増やせば候補になる

• 読まないし書きたくもない → 除外

最有力候補が複数あるなら、「その中で最も短い作品を過去に書いたことがあるジャンル」を選んでください。実績があるジャンルが最も堅実なスタートです。


ペルソナ設定法|「誰に読んでもらうか」を決める

ジャンルが決まったら、次は「読者像(ペルソナ)」を設定します。

ペルソナとはマーケティング用語で「典型的な顧客像」のことですが、創作にも応用できます。

ペルソナ設定テンプレート

以下の項目を1人の読者像として埋めてみてください。

項目記入例
名前(架空でOK)夏目結愛(なつめ ゆあ)
年齢25歳
職業事務職(副業でハンドメイド)
読書習慣通勤電車で毎日30分。スマホでなろう / カクヨム
好きなジャンル異世界恋愛、悪役令嬢、追放もの
好きな作品『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?』
読書で求めるもの仕事疲れを忘れられる甘い展開。推しキャラにときめきたい
嫌いな展開ドロドロの人間関係、救いのない結末

ペルソナがあると何が変わるか

ペルソナを設定すると、執筆中の判断が明確になります。

• 「このシーン、ダレるけど入れるべき?」→ 夏目さんはテンポ良い展開が好きだから削ろう

• 「ヒーローの台詞、どっちがいい?」→ 夏目さんはキュンとする台詞が好きだから、素直な方を選ぼう

• 「タイトル、どっちが引きがいい?」→ 夏目さんがタップしたくなるのはどっち?

ペルソナは「全ての読者」を代表するものではありません。「最も大切にしたい一人の読者」です。一人に深く刺される作品は、結果的に多くの人に届きます。


ジャンルは変えてもいい

ここまで「ジャンルを決めよう」と言っておいて矛盾するようですが、ジャンルは後から変えても構いません

大切なのは「今、何のジャンルで書くか」を意識している状態を保つことです。無意識に書くのと、意識的に選んで書くのとでは、作品の精度がまるで違います。

3作品書いて「やっぱり自分にはファンタジーより恋愛が合うな」と気づいたなら、それは素晴らしい発見です。ジャンル決めは一生に一度のことではなく、何度でもやり直せるプロセスですから。


チェックリスト

自分のジャンル選びを以下でチェックしてみてください。

1. 自分が最も多く読んでいるジャンルを把握しているか?
2. 「書きたい」と「読者がいる」の両方を満たすジャンルを選んでいるか?
3. ペルソナ(理想の読者像)を1人設定しているか?
4. そのペルソナが「面白い」と思う展開を説明できるか?
5. ジャンルに沿った作品を過去に1本以上完成させたことがあるか?


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