アイン・スタンスラインの波瀾なる軌跡と彼が起こした奇跡——コロナ禍だからこそ生まれた特別な本
こんにちは。腰ボロSEです。
2020年、世界はコロナウイルスの脅威に包まれていました。外出自粛、イベントの中止、人と会えない日々。多くの人にとって、それは停滞の時間でした。しかし私にとって、あの閉ざされた時間は 創作に向き合う特別な期間 になりました。
『アイン・スタンスラインの波瀾なる軌跡』は、そのコロナ禍の中で生まれた作品です。この記事では、あの異常な状況下だからこそ実現した「特別な本」の制作過程と、そこから得た創作の学びについて語ります。
コロナ禍が「書く時間」を与えてくれた
コロナ禍以前の私の生活は、仕事に追われ、 執筆時間を捻出するのに苦労する日々 でした。通勤時間、残業、休日出勤。平日に執筆に充てられる時間はせいぜい30分〜1時間程度。長編を書くには圧倒的に時間が足りませんでした。
ところが、2020年の緊急事態宣言で状況が一変します。在宅勤務になり、通勤時間がゼロに。外出自粛で飲み会も消え、 突然、膨大な自由時間が出現した のです。
| コロナ禍前 | コロナ禍中 |
|---|---|
| 通勤往復2時間 | 通勤ゼロ |
| 週末のイベント参加 | 全イベント中止 |
| 飲み会・外食 | ほぼゼロ |
| 可処分時間:少ない | 可処分時間:圧倒的に多い |
| 執筆時間:30分〜1時間/日 | 執筆時間:3〜5時間/日 |
この時間を、私は創作に注ぎ込みました。「アイン・スタンスライン」という一人のキャラクターの物語を、腰を据えて書き上げる。それが、コロナ禍で自分に課したミッションでした。
世界中が停止している中、 物語の中の世界だけは自由に動いていた のです。外の世界は閉ざされていても、原稿の中でアインは冒険し、戦い、成長していきました。これは創作者にしか味わえない特権です。現実が止まっても、物語は止まらない。
「波瀾なる軌跡」が形になるまで
『アイン・スタンスラインの波瀾なる軌跡』は、タイトルの通り、波瀾に満ちた一人のキャラクターの軌跡を描いた物語です。しかし、この作品が「特別な本」たりえた理由は、物語の内容だけではありません。 制作過程そのものが一つの奇跡だった からです。
1. 圧倒的な執筆量と集中力
コロナ禍の閉塞感は、ある種の集中力を生み出しました。外に出られない、人に会えない、娯楽も限られる。そうなると、 意識が自然と内側に向かう のです。自分の内面と向き合い、物語の細部に没入する。通常の生活では得られないレベルの集中が、コロナ禍では可能でした。
一日に何時間も執筆を続ける生活。最初は「暇だから書いている」という感覚でしたが、次第にそれは 「書くことが今の自分の存在証明だ」 という感覚に変わりました。外の世界で自分の役割が縮小していく中で、物語を書くことだけが自分を自分たらしめてくれた。創作が「趣味」から「生きる理由」にシフトした瞬間でした。そしておそらく、同じように「書くことが自分の存在証明になった」と感じた創作者は、私だけではなかったはずです。コロナ禍は、多くの人から多くのものを奪いました。しかし同時に、「書くことの意味」を深く問い直す機会も与えました。
2. コミュニティとの繋がりが深まった
コロナ禍で人と会えない代わりに、 オンラインでの創作者同士の繋がりが深まりました 。SNSで進捗を共有し、感想を交換し、お互いの作品を読み合う。物理的な距離は離れていても、創作を通じた精神的な距離はむしろ縮まったのです。
『アイン・スタンスライン』の制作過程でも、多くの方からフィードバックをいただきました。プロットの段階で意見をもらい、書き上げた章を共有して感想を受け、修正を重ねる。この 「書いて、見せて、直す」のサイクル が、コロナ禍の孤独な執筆時間を豊かなものに変えてくれました。
3. 「今しかない」という切迫感
コロナ禍には、独特の切迫感がありました。明日どうなるかわからない。ウイルスに感染するかもしれない。いつ日常が戻るかわからない。その不確実性が、 「やりたいことは今やるべきだ」 という強い動機を生み出しました。
「いつか書こう」ではなく「今書かなければ永遠に書けないかもしれない」。この感覚は、本来なら先延ばしにしがちな創作活動を、強力に後押ししてくれました。結果として、 通常であれば何年もかかったであろう作品が、比較的短期間で形になった のです。
振り返ってみれば、あの切迫感がなければ、私はその作品を完成させることができただろうか。正直に言えば、自信がありません。 是非もなく参加させられた非日常が、挟めて私に「創作の時間」を与えてくれた ——そう考えると、コロナ禍は単なる災厄だけではなかったのだと思えます。
コロナ禍の創作から学んだこと
『アイン・スタンスラインの波瀾なる軌跡』の制作を通じて、私はいくつかの重要な学びを得ました。
学び1:環境が変われば創作も変わる
いつもと違う環境に置かれると、 いつもとは違うものが書ける ということ。コロナ禍の閉塞感、不安、孤独——それらの感情が物語に染み込み、通常の発想では生まれなかったシーンやキャラクターが生まれました。
環境の変化は脅威であると同時に、 創作の触媒 でもあります。引っ越し、転職、病気、人間関係の変化——人生のあらゆる変化が、物語に新しい色を加える可能性を持っています。大切なのは、その変化を恐れるだけでなく、 「この経験は物語にどう使えるか」 という視点を持つことです。
学び2:制約が創造性を高める
コロナ禍は多くの制約を課しました。外出できない、人に会えない、取材ができない。しかし、 制約があるからこそ、残された手段に集中できた のです。
「取材ができないなら、自分の知識と想像力で書く」「人に会えないなら、オンラインで濃密なフィードバックを得る」。制約は不便ですが、 創造性を研ぎ澄ませる砥石 にもなります。これは創作の本質に関わる洞察です。完全な自由よりも、適度な制約がある方が良い作品が生まれることは少なくありません。
学び3:「完成させる」ことの力
コロナ禍で得た最大の成果は、 作品を完成させた ということです。多くの創作者がエタリ(未完放置)に悩む中、まとまった時間と切迫感のおかげで、私は作品を最後まで書き上げることができました。
完成させた作品は、未完の作品とは比較にならないほど大きな価値を持ちます。完成作があるからこそ読者に届けられる。読者に届くからこそフィードバックが得られる。フィードバックが得られるからこそ次の作品が良くなる。この 好循環の入り口は「完成させること」 だけです。
学び4:日常が戻っても、創作の習慣は残せる
コロナ禍の最大の恩恵は、 「毎日書く習慣」 が身についたことかもしれません。強制的に自宅にいる時間が増えたことで、毎日の執筆がルーティンになりました。そして日常が戻った後も、一度身についた習慣は完全には消えませんでした。
在宅勤務の日には朝30分早く起きて書く。通勤中にスマホでプロットを練る。夜寝る前に500文字だけ書く。コロナ禍で培ったこれらの小さな習慣が、 日常に溶け込む形で生き残っている のです。非日常がくれた最大のギフトは、作品ではなく 「書く習慣」 だったのかもしれません。習慣さえあれば、次の作品も、その次の作品も生まれます。
非日常が生む物語——あなたの「特別な本」はいつ生まれるか
コロナ禍という非日常は、多くの創作者にとって転機になりました。私だけでなく、あの期間に執筆を始めた人、長らく止めていた創作を再開した人、初めて作品を完成させた人——数え切れないほどの「奇跡」が、あの閉ざされた時間の中で起きていたはずです。
しかし、 「非日常」はコロナ禍だけのものではありません 。あなたの人生にも、思いがけない変化が訪れることがあるでしょう。そのとき、その変化を嘆くだけでなく、「この状況だからこそ書けるものがあるのではないか」と考えてみてください。
| 人生の変化 | 創作への転用 |
|---|---|
| 失業・休職 | まとまった執筆時間の確保 |
| 病気・入院 | 内省的な物語の素材 |
| 引っ越し・転居 | 新しい環境からの着想 |
| 人間関係の変化 | キャラクター造形の深化 |
| 社会的事件 | 時代を反映した物語のテーマ |
アインは波瀾万丈の軌跡を歩みました。そしてその波瀾は、物語の中だけでなく、制作過程にもありました。コロナ禍という想定外の状況が、想定外の集中力と切迫感を生み、想定外の作品を完成させてくれた。 人生の波乱は、物語の燃料 です。
もしあなたが今、人生の波乱の渦中にいるなら。それはもしかすると、あなたの「特別な本」が生まれる瞬間なのかもしれません。その波乱の中で見た景色、感じた感情、考えた思考——すべてが、あなただけの物語の素材になります。コロナ禍で私がアインの物語を書いたように、 あなたもまた、今の経験を物語に変える力を持っている のです。
どうですか、書ける気がしてきましたか? さあ、今日も物語を書きましょう。あなたの傑作を待っています。
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おまけ:こだわり抜かれた高品質の本
312ページという極厚の本。手に馴染む存在感があります。こだわり抜かれた高品質の本……というTEAPOTの売り文句は伊達じゃない。

価格は1400円。1100円クラスのライトノベルと比較して、明らかに本のクオリティが高いです。最近、本の値段が上がっている気がするのに、こんな価格で大丈夫かと心配になるレベル。

ずっと触っていたくなります。
本棚に一冊あると、その部分だけ華やいで見える存在感。出版革命をもくろむTEAPOTの出版第1号にふさわしいプレミアムな本です。
※Kirero先生の素敵な挿絵もあるからね!

本編及び外伝を収録!視野が広い!
本の分厚さに負けない重厚な物語を収録。
当初予定していたアイン・スタンスラインの物語に加え、アインの喜劇に終止符を打った男、ケルト・シェイネン目線の外伝も収録。一冊の本を読むだけで、2つの視点から物語を楽しむことが出来ます。双方向から世界を見ることで、なんて奥深い物語なのだと考えていただける構成になっております。

こんなライトノベル、この世に存在しません!
イラストレーターさん総勢8名!ありえない!
通常はTEAPOT協力イラストレーターさんのうち一名から、イラストレーターさんを選んで書いてもらいます。しかしながら私は、コロナの影響でイラストレーターさまがお仕事できない状況となり、挿絵(及び表紙)を特例的に自前で用意させていただきました。
結果として
表紙:黒崎ヴァイス様
挿絵:c.c.R様
村カルキ様
kirero様
ikuyoan様
60枚様
冬木様
ketsuopolis様
という、そうそうたる8名のイラストレーターさまにご協力いただき、本を出すことが出来ました!普通の出版社じゃ無理だこれ!笑

また、作家自身が書くイラストや挿絵を入れるのは自由だそうで、私は下記のサイズで地図をいれております。読者の皆様に少しでもわかりやすく、を配慮した本となっております。
・挿絵サイズ
画像サイズ 7417×4961 px
印刷サイズ 157×105 ㎜
解像度1200dpi/グレースケール
※おおもとの地図はパワポで作成したのですが、文字見えますね、よかった。

※ 2026年現在は残念ながら入手不可となっております。ご了承くださいませ。





