小説プラットフォーム『bookbase』は成功?失敗?bookbaseの今を解説します。勝ち馬に乗れ!

2023年2月20日

 本エントリーでは、私がいま一番注目している「bookbaseの今」について書いてみます。というのも、明らかに成功の兆候が見えているためです。bookbaseは素敵な取り組みで、小説書きの皆さんにぜひ紹介したくて、この記事を書き始めました。

 

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bookbaseの今

 前回bookbaseについて触れたのは、2022年9月8日でした。bookbaseの取り組みにはクラウドファンディングの時点から着目していて、新しい取り組みを応援したいと考えていました。
 前回の記事ではランチェスターの法則に則って、bookbaseの取るべき戦略を妄想しました。

 あれから2年。bookbaseは続いており、オタクペンギン(社長)@NovelPenginのTwitterは大人気で、激バズツイートも連発されています。

 Twitterスペースにはあの榊さんや、風倉さん、DKさんといった、Twitterの創作界隈では知らない人のいないメンバーもゲストで参加されています。5時間を超えるような熱いトークが繰り広げられた日もあります。

 スペースの視聴者数も育ってきていますが、BBコミュニティの参加人数も増加しており、過去最大を記録し続けています。累計620名、有料コミュニティでこの人数は凄いですよね。創作界隈の一大コミュニティですし、#BB小説家コミュニティでTwitterを検索するとポジティブな感想がたくさん見られます。

 編集サービスも行われていますが、単に「ここが悪い」と指摘するようなコミュニティではなく、「ここは良いのでそれを活かすためにここを直そう」という建設的な意見が交わされる場です。小説界隈で、作品に対する建設的なフィードバックを継続しているコミュニティは、BBコミュニティが唯一ではないでしょうか。

 コミュニティ管理者のお金儲けが目的の集まりでは、こんなに盛り上がるわけがありません。オタクペンギン社長をはじめとするスタッフみんなが、小説家のプラスになることをし続けてきたからこその信頼です。本当に素敵。

 2年前はアンチもたくさんいて、そんな夢みたいなことができるわけがない、bookbaseは失敗すると、批判する様子も見うけられました。

 けれどいま、そんな夢みたいなことが実現しつつあります。あれから2年後の今も、私は再度言います。bookbaseは成功する。

 

なぜここまでこれたのか?

 客観的に見て、3つの要因があると考えます。

・1つはオタクペンギン社長が本気で小説家界隈を何とかしたいと願っていたこと。

2つめにお金を稼がなくて良かったこと。

・最後は2人いたこと。

 それぞれ説明していきます。

オタクペンギン社長が本気で小説家界隈を何とかしたいと願っていた

 おそらくクラウドファンディングが行われた2年前。オタクペンギン社長が本気で小説家界隈をなんとかしたいのか、熱意が続くのかを信じられた人はほとんどいないでしょう。

 なぜなら、初期のオタペンさんを気にしている人は大体3種類いて、1.自分で小説書きたい人、2.小説界隈にいてノウハウを語る人、3.失敗して欲しい人、の3種類だからです。

 1.自分で小説を書く人は、オタペンさんの事業に乗っかりたい気持ちこそあれど。自分で小説を書かないオタペンさんが、小説界隈をよくしたいと語る熱意を理解できません。数あるプラットフォームのひとつ、くらいの冷めた目で見ていたはずです。

 2.小説界隈にいてノウハウを語る人からすると、全員が成功するなんて甘い夢だと知っているので、実績ができるまでは応援しません。このタイプの人は頑張る人が好きですが、口だけの人は嫌いだからです。

 3.失敗して欲しい人は、行動する人が嫌いな人です。この人たちは少数ですが、ネットでネガティブなことを書き散らすので有害です。初期に一番目立っていた気がします。この人たちの書き込みを見て、bookbaseに不安を抱いた人もいると思います。

 

 しかし、オタペンさんは上記3種類の反応を浴びながら、活動を続けました。bookbaseのホームページ作成、出版業、今までになかったコンテスト(下克上コンテストとか面白い試み)、youtubeやスペースの取り組みなど、フットワーク軽く様々試されていました。

 何より、BBコミュニティの活動がオタペンさんの考えを周囲に伝える起爆剤になりました。私的には、オタペンさんの熱意は以下のツイートに集約されていると考えます。

BB小説家コミュニティの場合は、毎月平均でも20〜30作の原稿を読んでフィードバックをしています。
もちろん、原稿によってクオリティもナラならですし、ジャンル迷子な作品もあります。
そういうものを選り好みせず読み込んで、作家さんのモチベを上げつつ、改善点まで書き出す。すごい場所よ
(中略)
コミュの編集を『そんなん編集じゃない』っていう人もいるのは知ってますし、コミュ自体を快く思わない人がいるのも知ってます。
ただ、小説家さんにとってもこれから編集を目指す人にとっても価値のある場所ではありたいと思っています。

https://twitter.com/novelpengin/status/1624916866367115264?s=46&t=cacuo8gGH5x943y7megcOQ

 

 2年間活動をして、甘い経験も苦い経験もされてきただろうに、このようにピュアな情熱を抱いて活動をされているのは、本当に本当に凄い。本物の起業家だと思います。

 サラリーマン気質の人間だったら周りの声を気にしてどこかでやめてます。夢を捨てた方が楽に稼げるからです。

 でも、オタペンさんはその方向に進んでいません。2年間bookbaseの活動を続けた。それに意味が生まれてきました。本気で小説家界隈を何とかしたいと願うトップランナー。それが理解されてきて、「2.小説界隈にいてノウハウを語る人」にも認められて味方が増えているのが今なのではないでしょうか。

 

 ひとえにこれは、オタペンさんの熱意か本物だったから出来たことだと思います。この情熱が続く限り、味方は増えるでしょう。

 

お金を稼がなくて良かった

 もちろんビジネスを大きくしていくのにお金は必要です。bookbaseが果たそうとしている夢(海外進出など!)を叶えるためには資本がいります。

 とはいえ、ファーストステップからお金をかけても誰もついてきません。日本の公共事業で良い箱物は作ったけどお客さんが全然いなくて赤字……みたいな状態になるのがオチです。

 なぜなら見た目は1秒で飽きるからです。ライトノベルだって表紙で売れているというものの、中身が面白くなかったらやっぱり売れませんよ。

 そこで中身の充実が大事です。そもそも小説という媒体が、あらゆるメディア作品の原作であり中身ともいえるので、中身を充実させるのは正攻法なんですよね。

 

 ところで、bookbaseのような少人数のベンチャーの場合、中身を充実させるのに時間がかかります。その間、潰れずに維持できるかが最大のポイント。

 以前の記事にも書きましたが、bookbaseの行っているオフィスもないローコスト経営って、持久戦にもってこいなんですよね。BBコミュニティの参加人数が増えても、大きな箱物に投資せず、中身の充実に注力したのが経営的な成功ポイントだったと感じます。

 そして、最近、中身の充実が身を結んだ記事が出ましたね。原作力という中身の充実に取り組んだ結果、見た目に強みを持つ企業とコラボができました。まさに戦略の勝利です。

小説プラットフォームBookBase×Webtoon制作スタジオKnockToonによる日本製Webtoonのタッグ制作を開始!強力な原作をベースに、最高のWebtoonを生み出します!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000104366.html

 この勝利って、お金を稼がなかったから得られたものだと感じるんです。例えばbookbaseを、年収1億円ある投資家が道楽で始めてたら、全く応援できなかったと思いませんか?

 小説書きだって、そんなお金持ってないですよ。とくに駆け出しは、小説を書いてお金を稼ごうとしてるわけで、お金持ちはほぼいないんじゃないでしょうか。

 bookbaseはそんなお金持ちのいない、駆け出しの人たちを応援するビジネス。そんな人たちを束ねて強いコミュニティを作らなきゃいけないビジネスです。

 傍目から見てどうやって稼ぐんだ?というビジネスで夢を追いかけているからこそ、社長を応援できたわけで。

 お金を稼がなくても続けられるスキームで、お金を稼がず続けたから今のコミュニティがあるのじゃないかな。ということで事業が軌道に乗って、オタペン社長が痛車のフェラーリとか乗るようになっても、質素感は捨てないでいて欲しいなあと感じます。笑

 

2人いた(2人でいくぜ)

 最後の要因は2人いたことです。誰と誰のことかというと、オタペン社長とサマンサ編集長です。

 なせ2人いることが重要なのか。それは以下の有名な動画に全て凝縮されています。3分ほどあるので、お時間のある時に見てみてください。2009年、とあるミュージックフェスで、音楽に合わせて踊っていた1人のバカが、そこら中にいるすべての人々を巻き込んでムーブメントを作り出した際の動画です。

 この動画を見ると、普通は1番最初に始めた人にばかり注目が集まります。
 しかし世界を変えるムーブメントを起こすには、実は2人目の存在がとてつもなく重要なんです。ただ1人行動を起こしても、それは孤独な主張にすぎません。ですが2人目が続くことで「1人のバカをリーダーに変える」んです。

 この1→2を創り出すのは、実は0→1よりはるかに難しいことなんですよ。だって人はみんな違いますから。でも2→10、10→1000は容易いんです。一度集団ができ始めれば、フォロワーをマネするように、どんどん人が集まってきます。

 

 種明かしをすると、2年前にbookbaseが成功すると信じられたのは、オタペンさんとサマンサ編集長の2人で始められたからです。同じ夢を追える2人の仲間がいれば、成功するのは時間の問題でしかありません。そして今、コミュニティが広がり、より強力な仲間も増えたはずです。

BookBaseの体制は、ボクを中心にフォローしてくれる右腕(浮雲さん)と左腕の2人と立ち上げから一緒に走ってくれてる編集部3人(+武者修行中1人)とコミュ運営で修行中が8人。開発周りにさらに3人。 と、気づけばかなり大きな集団になりつつある。 最近は提携先も増えてきたしほんとありがたい。

 

 bookbaseはここからさらに躍進します。先ほどの動画のようなムーブメントは、すでに置き始めているんですよ。皆さん、一緒にオタペン社長の夢に乗っかりましょう。そろそろ勝ち馬に乗る人たちも、乗っかって良い頃だと感じますよ!

※この記事でbookbaseに興味が湧いた方は、まずオタクペンギン(社長)@NovelPenginのフォローお願いします!特に関係者ではありませんが、応援してます!

株式会社マイナビから3500万円の資金調達を完了

 2023/4/7 PRタイムズにて発表がありましたが、bookbaseが株式会社マイナビから3500万円の資金調達を実施しました。

小説/ライトノベルのオンライン出版プラットフォームBookBase、シードラウンドにて3500万円の資金調達を実施。電子書籍による新たな出版システムの構築と日本発コンテンツIPの創出を加速

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000104366.html

 これにより当面は、食べる分に困らず活動を行う下地ができました。BBコミュニティやTwitterでの様々なつながりを活用して、大きなチャレンジを行う計画もあるようです。

 また、現在bookbaseには複数名の編集者がおり、さらに編集者を育てようとしています。お金を稼ぐことを考えず、編集者育成ができることも、本調達のメリットでしょう。良い編集者から良い作品が生まれる循環ができれば、bookbaseの作品力は次第に認められ、存在感を増すはずです。

 この資金調達で得たお金で何をするのか、オタペン社長はnoteで発信されています。ぜひ読んでみてください。

 2020年8月のサービス開始から積み上げてきた実績についても書かれています。着実に前に進んでいますよね。この行動力、何かをしてくれそうな期待感に、お金が集まったのでしょう。↓

 

 まさにいま、bookbaseは成功しようとしています。みなさま、勝ち馬に乗るのは今ですよ!

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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