ネクロマンサー(死者や霊を用いた術士)について詳しく解説!
「ネクロマンサー」の存在は、ファンタジー小説においてとても重要です。ゾンビや死者を動かす際に、ネクロマンサーの存在を取り入れることで、物語上での表現の幅が格段に広くなります。
そこで本記事では、ネクロマンサーの特徴や種類について詳しく解説します。実在するネクロマンサーについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
ネクロマンサーとは?
「ネクロマンサー」とは、死者や霊を用いた術である「ネクロマンシー」である「ネクロマンシー」を扱う人のことです。ネクロマンサーを日本語に訳すと、「死霊使い」あるいは「屍術師」になります。他にも、「霊媒師」や「死人使い」と呼んでもいいでしょう。分類的には「黒魔術師」の一種になります。
また、フィクションと実際のネクロマンサーでは特徴に違いがあります。まず「フィクションのネクロマンサー」は、「死体をアンデッドやスケルトンなどのモンスターに変えて操る」あるいは「自分自身をアンデッド化する」特徴を持ちます。
中でも、究極の目標として「最強の不死生物を召喚する」あるいは「最強の不死生物になる」ことを掲げるネクロマンサーは危険です。なぜなら、そうした過激な目標を持つネクロマンサーは、強い生物の死骸を収集したり、怪しげな術を開発研究していたりすることが多く、大規模な生物災害や呪いに発展する事件を起こしているからです。
一方、「実際のネクロマンサー」は、「死者の霊魂を呼び寄せ、召喚した霊魂から知識や情報を得る」特徴を持ちます。つまり、東洋での「イタコ」などの霊能力者を意味しているのです。ちなみに、イタコが実際に行う「口寄せ」は、心理カウンセラー的な側面も大きいことを覚えておきましょう。
ネクロマンサーの種類について
それでは「ネクロマンサー」の種類について解説します。
以下の表にまとめましたので、ファンタジー小説を作る際の参考資料としてお使いください。
ネクロマンサーの名称 | 作品名 | 説明 |
アインズ・ウール・ゴウン | オーバーロード | 「オーバーロード」の主人公。鈴木と言う名のサラリーマンが異世界に転移し、強大な力を持つアンデッドとして生まれ変わり、「支配者」としてふるまう。「ネクロマンサー」等の職種を高レベルで修めており、魔法使いとしての能力は極めて高い。「アンデッド強化」など、ネクロマンサーとしての様々な能力を使える。 |
巽幸太郎 | ゾンビランドサガ | 「ゾンビランドサガ」の真の主人公・源さくらと並ぶ主人公の1人。ゾンビィアイドルグループ「フランシュシュ」を率いるプロデューサー。死人をゾンビとしてよみがえらすことができるが、蘇生そのものを巽が行っているかは不明で、あるいは他の人物がやっている可能性もある。いずれにしろ、作品内で「ネクロマンサー的ポジション」であることには変わりない。 |
リタ | 神撃のバハムート | 「進撃のバハムート」に登場するネクロマンサー。はじめは主人公の敵役として登場するが、自身もゾンビ化してしまい、後に仲間となる。ゾンビを蘇らせ、操ることができる。 |
ユークリウッド・ヘルサイズ | これはゾンビですか? | 「これはゾンビですか?」に登場する、冥界のネクロマンサー。銀髪碧眼で、プレートアーマーやガントレットを装備している無表情な不思議少女。ある殺人事件に巻き込まれて殺害された、相川歩(あいかわあゆむ)をゾンビとして蘇らせた張本人。 |
佐々木ユウカ | 無能なナナ | 「無能なナナ」に登場する、ポニーテールが特徴的な女子高生で、性格が明るい。能力は「怪力」で、「指一本で心臓に風穴を開けることができる」と自称するほど。しかし、彼女の真の能力は「死体操作」で、死体が持つ能力を自身も使える。彼女の「怪力」も、操っている死体(風間シンジ)の能力。 |
実世界におけるネクロマンサーについて
では実世界におけるネクロマンサーについて紹介します。
エドワード・ケリー
「エドワード・ケリー」は、天使や悪魔を呼び出し、話すことができたとされる、16世紀に活躍した霊媒師です。
ケリーは、エリザベス一世の助言者兼教師であったジョン・ディーとタッグを組み、大々的な魔術の披露を行っていました。しかし後に、ケリーが錬金術師にはまる一方で、ディーが天使に入れ込んでいったため、二人の関係に亀裂が入ったと言われています。
恐山のイタコ
「南部地方」と呼ばれる、青森県東部や岩手県北部・中部には、現在でもイタコが存在します。現地に行けば、観光案内が出ているくらい有名です。
特に有名なのが、本州の最果ての「恐山」にいるイタコでしょう。なぜ恐山とイタコがセットなのかというと、南部地方では「死者が恐山の方へ行く」と信じられているからだそうです。
明治時代の終わり頃には、日露戦争や日清戦争で多くの方が亡くなり、「戦争で亡くなった方の声を聴きたい」と言う想いに応えるため、イタコが多くの口寄せを行ったと言われています。
まとめ
今回はネクロマンサーについて紹介しました。
内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- 「ネクロマンサー」とは、死者や霊を用いた術である「ネクロマンシー」を扱う者を指す
- 「ネクロマンサー」の中には過激な考えを持つ者が存在し、時には大災害を巻き起こす
- 「ネクロマンサー」は多くのファンタジー作品に登場しており、表現方法も様々
ネクロマンサーについて詳しくなり、ファンタジー小説の世界観設定に活かしましょう!
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