WordPress で作家ブログをはじめる完全ガイド

2023年2月7日

SNSのアカウントは、いつ凍結されるかわかりません。

2023年のTwitter大量凍結、2024年のX規約改定、2025年のAI学習問題――プラットフォームの方針変更に振り回される経験は、もう多くの創作者が味わっています。

だからこそ提案します。自分のブログを持ちましょう。

WordPressで構築した自分のサイトは、誰にも消されない「自分の城」です。SNSが変わっても、投稿サイトの規約が変わっても、自分のドメインで発信し続けることができます。

この記事では、2026年の最新情報に基づいて、作家がWordPressブログを立ち上げるための全手順と戦略を解説します。

創作ノウハウ200超|小説の書き方ガイド

なぜ作家にWordPressブログが必要なのか

1. SNSは「借りている土地」

X(旧Twitter)もnoteもpixivも、サービス提供者の判断ひとつでルールが変わります。凍結・BAN・サービス終了のリスクは常にあります。WordPressブログは自分で契約したサーバーに置く「所有する土地」です。

2. 検索流入という資産

SNSの投稿は流れていきます。しかしブログ記事はGoogle検索に残り続けます。「小説の書き方」「キャラクター設定」といったキーワードで検索流入を得られれば、SNSとは別の読者接点が生まれます。

3. 作品のポートフォリオになる

書籍化の打診やコンテストの選考で「実績をまとめたサイトはありますか?」と聞かれることがあります。WordPressサイトがあれば、プロフィール・作品一覧・受賞歴を一箇所にまとめて提示できます。

4. 収益化の土台

Googleアドセンス、Amazonアソシエイト、自作電子書籍の販売導線――すべてWordPressがあれば自由に設定できます。月額1,000円程度の投資で、収益化の可能性が開けます。


WordPress.orgとWordPress.comの違い

最初に混乱しやすいポイントを整理します。

項目WordPress.org(自前設置型)WordPress.com(ホスティング型)
サーバー自分で契約するWordPress.com側が提供
自由度テーマ・プラグイン自由無料プランでは制限あり
費用サーバー代(月額500〜1,500円程度)無料〜月額2,900円
広告自分で自由に設置無料プランでは勝手に表示される
おすすめ度△(有料プランなら○)

この記事で解説するのはWordPress.org(自前設置型)です。 ブログを資産として育てたいなら、こちらを選びましょう。


レンタルサーバーの選び方【2026年比較】

WordPressを動かすには、レンタルサーバーが必要です。サーバーは「ブログの土地」にあたるものです。

主要サーバー比較

サーバー月額(12ヶ月契約)特徴WordPress簡単設置
エックスサーバー約1,100円国内シェアNo.1。安定性・速度ともに高水準○(クイックスタート)
ConoHa WING約941円表示速度が速い。管理画面がわかりやすい○(かんたんセットアップ)
ロリポップ!約550円〜低価格が魅力。初心者向け
シン・レンタルサーバー約770円エックスサーバー系列。最新技術を先行導入

迷ったらエックスサーバー

理由は単純です。

• 国内シェアNo.1で利用者が多い=トラブル時に情報が見つかりやすい

• 230万サイト以上の運用実績

• 「WordPressクイックスタート」で10分で開設可能

• 12ヶ月以上の契約で独自ドメイン永久無料

初めてのWordPressなら、エックスサーバーのスタンダードプランが鉄板です。


WordPressクイックスタートの手順

エックスサーバーの「WordPressクイックスタート」を使えば、以下のすべてが自動で完了します。

• レンタルサーバーの契約

• ドメイン名の取得・設定

• SSL(https)の設定

• WordPressのインストール

• テーマの設定

開設に必要なもの

1. スマートフォン(電話・SMS認証用)
2. メールアドレス
3. クレジットカード

手順の流れ

ステップ1: エックスサーバー公式サイトにアクセスし「お申し込み」をクリック

ステップ2: プラン選択で「スタンダード」を選び、「WordPressクイックスタートを利用する」にチェック

ステップ3: 契約期間を選択。12ヶ月以上で独自ドメインが永久無料になるため、12ヶ月がおすすめ

ステップ4: ドメイン名を決める。「ペンネーム.com」「ブログ名.blog」など。一度決めたら変更できないので慎重に

ステップ5: WordPress情報を入力(ブログ名、ユーザー名、パスワード)。ブログ名は後から変更可能

ステップ6: テーマを選択(後述の比較を参照)

ステップ7: 個人情報・支払い情報を入力

ステップ8: SMS認証を完了し、申し込み確定

申し込み完了後、最大1時間程度でブログにアクセスできるようになります。設定完了メールに記載されたログインURLからWordPressの管理画面に入れます。

ドメイン名の選び方

ドメイン特徴おすすめ度
.com最も一般的。信頼性が高い
.blogブログとの相性が良い。取得しやすい
.net.comの次にメジャー
.work, .xyz 等安価だが認知度が低い

筆者は「.work」を選んで序盤のSEOで苦労しました。迷ったら「.com」にしておくのが無難です。


テーマの選び方【2026年おすすめ】

テーマはブログの「見た目」と「機能」を決める重要な要素です。

無料テーマ

#### Cocoon(コクーン)

項目内容
価格無料
特徴国内で最も人気の無料テーマ。SEO対策、高速化、アドセンス設置が標準装備
向いている人費用を抑えたいブログ初心者
ダウンロード200万DL以上。情報量が豊富で困ったときに検索で解決しやすい

迷ったらCocoonで始めて、後から有料テーマに移行する選択肢もあります。

#### XWRITE(エックスライト)

項目内容
価格月額990円(エックスサーバー利用者は1年間無料)
特徴エックスサーバー開発。シンプルな操作性
向いている人IT知識が少ない初心者

有料テーマ

#### SWELL(スウェル)

項目内容
価格17,600円(買い切り)
特徴2026年現在、最も人気の有料テーマ。ブロックエディタとの相性が抜群
向いている人デザインにこだわりたい人。長期運営を考えている人

SWELLは直感的な操作でおしゃれなデザインが作れるため、2024年以降急速にシェアを拡大しました。買い切りで複数サイトに使えるのもポイントです。

#### FAKE(フェイク)

項目内容
価格22,800円(買い切り)
特徴ポートフォリオサイトに最適。トップページに作品一覧やメッセージを美しく配置できる
向いている人作品ポートフォリオサイトを作りたいイラストレーター・作家

ブログというよりポートフォリオサイトを主目的にするなら、FAKEは優れた選択肢です。

テーマ選択の判断基準

目的おすすめテーマ
費用を抑えてブログ運営Cocoon(無料)
おしゃれなブログを長期運営SWELL(17,600円)
ポートフォリオサイトFAKE(22,800円)
簡単さ最優先XWRITE(月額990円)

WordPress開設後にやるべき初期設定

ブログを開設したら、記事を書き始める前に以下の設定を済ませましょう。

1. パーマリンクの設定(最優先)

管理画面 → 設定 → パーマリンク設定 → 「投稿名」を選択

パーマリンクとは記事ごとのURL構造のことです。後から変更するとすべての記事のURLが変わり、Googleの評価がリセットされます。最初に必ず設定してください。

2. ブログ名の正式決定

クイックスタート時に仮のブログ名を入れた場合は、正式名称に変更しましょう。

ブログ名のコツはWeb小説のタイトルと同じです。

• 短くて覚えやすい

• 読み上げたときにリズムが良い

• テーマが伝わるキーワードを含む

• 独自性がある

3. 固定ページの作成

以下の3つは最低限必要です。

ページ内容
プライバシーポリシー個人情報の取扱いについて。テンプレートを参考に作成
プロフィール自己紹介。作品一覧、受賞歴、活動方針など
サイトマップブログの全体構造を示すページ

4. プラグインの導入

最初に入れるべきプラグインは以下の通りです。

プラグイン用途
XML SitemapsGoogleにサイト構造を通知するための基本プラグイン
Akismetスパムコメント対策
SiteGuard WP Pluginセキュリティ強化(ログインURL変更など)
EWWW Image Optimizer画像の自動圧縮。表示速度の改善に効果的

注意点:プラグインの入れすぎはサイトの表示速度を低下させます。必要最小限にとどめましょう。

5. Googleアナリティクス・サーチコンソールの導入

ツール役割
Googleアナリティクスユーザーがサイトに来た後の行動を分析(PV数、滞在時間など)
Googleサーチコンソールユーザーがサイトに来る前の情報を分析(検索キーワード、クリック率)

すぐに導入する必要はありませんが、記事が10本程度になったら設定しておくと、どの記事が読まれているかがわかります。


作家ブログで何を書くか

WordPress開設後、最も悩むのが「何を書くか」です。

作家ブログのコンテンツ例

カテゴリ内容例
創作論執筆テクニック、プロット作成法、推敲のコツ
作品紹介自作のあらすじ・見どころ・裏話
読書レビュー読んだ小説の感想を創作者目線で分析
映画・アニメ分析物語構造やキャラクター設計を創作に活かす視点で語る
活動報告投稿サイトの更新情報、コンテスト応募結果
業界ニュース文学賞、新刊情報、創作ツールの紹介

ブログ運営の現実的なペース

週1〜2記事が持続可能な目安です。兼業作家であれば週1記事でも十分です。重要なのは継続することであり、更新頻度の高さではありません。


ブログ運営の費用まとめ

項目費用
レンタルサーバー(12ヶ月契約)約13,200円/年(月額約1,100円)
独自ドメイン12ヶ月以上は無料(エックスサーバー特典)
WordPress本体無料
テーマ(Cocoon)無料
テーマ(SWELL)17,600円(買い切り)
最低コスト月額約1,100円

月額約1,100円。コーヒー2杯分の費用で、自分の城が持てます。


よくあるトラブルと対処法

トラブル対処法
設定完了メールが来ないサーバー審査中の可能性。24時間待っても届かなければサポートに連絡
ブログにアクセスできない設定完了から最大1時間は反映待ち。数時間経っても表示されなければサポートへ
メールアドレスを間違えたエックスサーバーサポートに問い合わせて修正
ブログのURLが希望と異なる初期ドメインにインストールしている可能性。ログイン後にURLを確認

★オススメ★ テーマの設定

 Wordpressでは、デフォルトのテーマ以外にも、有志が作り上げた様々なテーマを利用できます。まるでプロがデザインしたようなホームページを簡単に作ることが可能です。

 テーマは無数にありますが、イラストレーターの方や、小説を出版している人のポートフォリオサイトにオススメのテーマ「FAKE」を紹介します。

 FAKEは企業のコーポレートサイトでも多く利用されているテーマで、トップページに作者のメッセージやポートフォリオをまとめて記載して、世界観を作り込むのに適しています。

 例として、私の作成したポートフォリオサイトをご覧ください。https://linkauter-chronicle-xceed.com

↓以下のように作者のメッセージとポートフォリオを綺麗に表示することができます。

 良質なデザインのテーマは有料テーマが多いです。「FAKE」の場合は33,000円買い切りのテーマとなります。ですが金額に見合う価値はあると思いますし、その後のサポートも充実しています。ポートフォリオサイトを作りたい方はぜひ検討してみてください。以下から購入できます

https://tcd-theme.com/tcd074

※テーマはZipファイルとして提供されます。Wordpress管理ページの外観→テーマから、新規追加でZipファイルをアップロードすることで簡単にテーマを追加することができます。

まとめ

ポイント内容
なぜブログが必要かSNSは借地。ブログは自分の資産
サーバー選び迷ったらエックスサーバー
開設手順WordPressクイックスタートで10分
テーマ選び無料ならCocoon、有料ならSWELL
初期設定パーマリンク設定が最優先
費用月額約1,100円から

15年前の個人サイト時代、作家や絵描きは自分のホームページで作品を公開し、相互リンクでゆるくつながっていました。SNS全盛の今だからこそ、その「自分の場所を持つ」という感覚を取り戻してみませんか。

WordPressブログは、あなたの創作活動を長期的に支える静かな土台になります。

 

 

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