PDCAサイクルとは?|意味・具体例・回し方をわかりやすく解説

2021年6月19日

「PDCAを回せ」——社会人なら一度は言われたことがあるのではないでしょうか。でも、いざ「PDCAって何?」と聞かれると、ふわっとした説明しかできない方も多いはずです。

私自身、IT企業で15年働く中でPDCAを何百回と回してきました。そして気づいたのは、PDCAは仕事だけでなく個人の目標達成にも驚くほど効くということです。副業で小説を書いていた頃、執筆計画にPDCAを導入したら「一生完結できないかも」と思っていた物語を完結できました。

この記事では、PDCAサイクルの意味・各ステップの具体例・よくある失敗と回し方のコツをわかりやすく解説します。

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PDCAサイクルの意味と歴史

PDCAサイクルとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4ステップを繰り返すことで、業務や活動を継続的に改善していく手法です。

ステップ意味ひとことで言うと
Plan目標と実行計画を立てる何を・いつまでに・どうやるか
Do計画に沿って実行する小さく試す+記録を残す
Check結果を振り返り評価するうまくいった? いかなかった?
Act改善策を次の計画に反映する次はどう変える?

1950年代にアメリカの統計学者W・エドワーズ・デミング博士が提唱し、日本の製造業で大きく発展しました。トヨタ自動車をはじめとする品質管理の現場で磨かれた手法で、現在ではIT・マーケティング・教育・個人の目標管理まで幅広く活用されています。

ポイントは「1回で終わりではなく、何度も回す」こと。サイクルという名前の通り、改善を繰り返すことで少しずつ精度が上がっていく仕組みです。

Plan(計画)——「何を・いつまでに・どう測るか」を決める

PDCAの出発点はPlan(計画)です。ここでの質がサイクル全体の成否を左右するため、もっとも時間をかけるべきステップといえます。

良い計画の3つの条件

1. ゴールが数値で測れる ——「頑張る」はNG。「月間PVを3,000にする」「原稿を5万字書く」のように数値化します
2. 期限が明確 ——「いつか」ではなく「3月31日まで」と区切ります
3. 前後の工程を含んでいる ——ゴールに至るまでの準備と、完了後の作業も計画に組み込みます

たとえば「小説を1本完結させる」という目標なら、計画には以下のすべてを含む必要があります。

• 事前調査・資料収集(1週間)

• キャラクター設定・世界観構築(3日)

• プロット作成(3日)

• 執筆(1日2,000字 × 25日 = 5万字)

• 推敲(5日)

• 投稿準備(2日)

「執筆する」だけを計画するのは、工事現場で「建てる」とだけ書くようなものです。前後の工程を含めることで、初めて実行可能な計画になるのではないでしょうか。

数値化のコツ

計画の進捗が途中で見えないと、Checkの段階で「なんとなくうまくいかなかった」という曖昧な振り返りになりがちです。そこで「1日あたりの目標値」を設定しておくのがおすすめですよ。

• ブログ運営なら:1日1記事 → 月30記事

• 営業なら:1日5件架電 → 週25件

• 執筆なら:1日2,000字 → 25日で5万字

こうしておけば、3日目に4,000字しか書けていなかったとき「2,000字の遅れ」と即座に把握できます。

Do(実行)——小さく試して記録を残す

計画を立てたら実行フェーズに入ります。Doで最も大切なのは「計画通りにやる」ことではなく「記録を残す」ことです。

なぜ記録が重要なのか

記録がないと、次のCheck(評価)で「何が良くて何が悪かったのか」がわかりません。人間の記憶は曖昧なので、「たぶんうまくいった気がする」という感覚だけでは改善にはつながらないのです。

記録の方法はシンプルでかまいません。

記録の手段向いている場面
スプレッドシート数値管理(PV、文字数、売上)
日報・日記気づき・所感の記録
タスク管理ツール進捗率の可視化
GitHub Issues開発・技術系の作業

私の場合、小説の執筆では「日付・書いた文字数・書いた章・気づいたこと」をスプレッドシートに記録していました。たった4項目ですが、これがCheckのときに大きく効いてきます。

「計画と違ったらどうする?」

計画通りに進まないのは当たり前です。重要なのは計画から外れた事実を記録すること。「予定では2,000字/日だったが、今日は500字しか書けなかった。理由:設定の矛盾に気づいて修正に時間を取られた」——この記録があれば、次のサイクルで「設定の矛盾チェックをPlan段階で行う」という改善策が生まれます。

Check(評価)——数字と感覚の両方で振り返る

Checkは「計画と実績を比較して、差を分析する」ステップです。PDCAが形骸化する最大の原因は、このCheckを省略することにあります。

Checkの2つの視点

視点問い
定量数字は目標通りか?PV:目標3,000 → 実績2,100(達成率70%)
定性手応えや違和感はないか?読者の反応は良いがリピーターが少ない

定量だけだと「なぜ」がわかりません。定性だけだと「どのくらい」がわかりません。両方の視点を持つことで、次のAct(改善)で具体的な施策を打てるようになります。

「振り返りが苦手」な人へ

Checkに慣れていない方は、KPT法を試してみてください。

K(Keep): 続けるべきこと(うまくいったこと)

P(Problem): 問題だったこと(うまくいかなかったこと)

T(Try): 次に試すこと(改善策)

この3つを書き出すだけで、振り返りの質が格段に上がります。

Act(改善)——次のPlanに「学び」を反映する

最後のステップActは、Checkで見つけた改善策を次のPlanに組み込むことです。ここがPDCAサイクルの「回す」部分にあたります。

よくある間違いは、改善策を思いつくだけで終わることです。「次は1日3,000字書こう」と決めても、Planに落とし込まなければ実行されません。

Actのアウトプットは、次のサイクルのPlanそのものです。

• 今回のCheck:「設定の矛盾修正に時間がかかった」

• 今回のAct:「執筆前に設定矛盾チェックリストを作る」

• 次のPlan:「設定チェック(2日)→ 執筆(25日)→ 推敲(5日)」

このようにActとPlanを地続きにすることで、サイクルが途切れずに回り続けます。

PDCAが失敗する3つのパターン

PDCAは万能に見えますが、実際には「回しているつもりで回っていない」ケースが多いです。代表的な失敗パターンを3つ紹介します。

1. Planに時間をかけすぎる(計画倒れ)

完璧な計画を作ろうとして、いつまでもDoに進めないパターンです。計画は「仮説」でかまいません。まず小さく動いてみて、Checkで修正するのがPDCAの本質ですよね。

2. Check/Actを省略する(やりっぱなし)

もっとも多い失敗です。Doで満足して振り返りをしないと、同じ失敗を何度も繰り返します。PDCAのうちCheckとActを省略すると、ただの「PD(計画して実行して終わり)」になってしまいます。

3. サイクルが大きすぎる

「1年かけてPDCAを1周する」では遅すぎます。理想は1〜2週間で1周。短いサイクルで素早く回し、改善の回数を増やすほうが成果が出やすいでしょう。

まとめ——PDCAは「完璧な計画」より「小さく回す」が大事

PDCAの意味:Plan → Do → Check → Act を繰り返す改善手法

Planのコツ:数値化+期限+前後の工程を含める

Doのコツ:計画通りにやることより、記録を残すことが重要

Checkのコツ:定量(数字)と定性(手応え)の両面で振り返る

Actのコツ:改善策を次のPlanに直接組み込む

失敗を避ける:完璧主義ではなく、1〜2週間の短いサイクルで回す

PDCAはシンプルな手法ですが、きちんと回すだけで仕事も個人の目標も着実に前に進みます。私自身、「エタる(永遠に完結しない)」のが当たり前だった小説を、PDCAのおかげで完結させることができました。フレームワークは知っているだけでは意味がなく、使ってこそ力を発揮するものです。

どうですか、書ける気がしてきましたか?
もし悩むことがあったら、このブログに戻ってきてください。同じように初心者だった私が、基礎から応用まで気づいたことを書き綴っています。
さあ、今日も物語を書きましょう。あなたの傑作を待っています。


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