嫌われる勇気と創作者の信念|声を上げることの価値

2019年9月19日

こんにちは。腰ボロSEです。

このサイトのエッセイを読んで「否定的な内容が多くない?」と感じた方もいるかもしれません。

たしかに、私は既得権益の問題や、上の世代が若者にレッテルを貼る構造について、はっきりと批判的な意見を書いています。結果として「この人、嫌われやすいタイプだな」と思われることもあるでしょう。

今回は、創作者が信念を持って発信することの意味を考えてみます。


創作ノウハウ200超|小説の書き方ガイド

「嫌われやすい」の正体

人の性格を知るには、その人が何に怒るかを見るのが手っ取り早い——この考え方があります。

私が許せないのは、大きく2つです。

1. 既得権益にしがみつき、変化を拒む権力構造
2. 若者や挑戦者の可能性を潰すレッテル

この2点に対しては、遠慮なく意見を書きます。だから、既得権益の恩恵を受けている人や、「波風を立てるな」と考える人からは嫌われるかもしれません。

でも、考えてみてください。全員に好かれる意見に、価値はあるでしょうか。


全員に好かれる文章は、誰の心にも残らない

創作でも同じことが言えます。

「万人受けする作品を書こう」と思った瞬間、角が取れて、味がなくなる。誰にも嫌われない代わりに、誰の記憶にも残らない。そういう作品は、2026年のAI時代には特に厳しい立場に置かれます。AIこそが「万人に嫌われない平均的な文章」を最も得意とするからです。

逆に、鋭い主張を持った文章は、一部に嫌われる代わりに、一部に深く刺さります。

「この人の言っていることはわかる」「自分と同じことを考えていた」——そういう読者との出会いは、100人の「なんとなくいいね」よりも遥かに価値があります。


「嫌われる」ことと「攻撃する」ことは違う

ただし、重要な区別があります。

信念に基づいて意見を述べることと、他人を攻撃して自分を上げることは、まったく別の行為です。

「既得権益の構造はおかしい」と言うのは意見です。「あいつらはバカだ」と言うのは攻撃です。

意見には根拠と論理があります。攻撃には感情しかありません。

創作者として声を上げるとき、大事なのは批判の対象を「構造」に向けることです。個人を攻撃するのではなく、「この仕組みにはこういう問題がある」と構造を指摘する。そうすれば、建設的な議論が生まれます。


灰色に着地する技術

もうひとつ、現実的な話をしましょう。

世の中は黒か白かでは動いていません。多くの場合、灰色のどこかに着地しながら物事は回っています。

100%自分の意見を通すことは、ほぼ不可能です。でも、100%相手の言いなりになる必要もありません。大事なのは、声を上げた上で、現実的な落としどころを探る技術です。

創作の世界に置き換えれば、こうなります。

• 書きたいものを100%自由に書く → 読者がゼロになるリスク

• 市場の要求に100%従う → 自分の声がゼロになるリスク

• 自分のテーマを保ちつつ、読者が受け取りやすい形を工夫する → 灰色の着地点

この「灰色を見つける技術」こそが、長く創作を続けるためのキャリア戦略です。


表現の自由は、先人が勝ち取った権利

少し大きな話をさせてください。

表現の自由は、長い歴史を経て人々が勝ち取ってきた権利です。検閲と戦い、弾圧に抗い、「自分の考えを自由に表明する権利」を守り続けた人たちがいたからこそ、今の私たちは自由に物語を書けています。

その権利を「面倒だから」「嫌われたくないから」と簡単に手放すのは、歴史へのリスペクトが足りないと思いませんか。

声を上げることは、時にリスクを伴います。でも、声を上げなければ変わらないことがあるのも事実です。


まとめ:信念を持って、仲良くやろう

誤解しないでほしいのですが、私は誰とでも仲良くやりたい人間です。意見が違う人とも、お互いの考えを交換して、視野を広げたいと思っています。

でも、考えを発表するときは遠慮しません。 意見のブラッシュアップは、ぶつけ合いからしか生まれないからです。

もしこのサイトの記事を読んで「自分は違う気持ちだな」と思ったら、それはそれで正解です。「自分も同じことを考えていた」と思ってくれたなら、きっと良い創作仲間になれるでしょう。

信念を持って書く。嫌われるリスクを引き受ける。でも、攻撃はしない。構造を指摘し、灰色の着地点を探る。

それが、創作者として長く発信し続けるための姿勢だと考えています。

腰は壊しても、筆は折らない。

腰ボロSE

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Posted by kosiboro