わかりやすい文章の書き方|論旨と思いやりの6つの方法+仕上げの3ヒント
「わかりにくい文だな・・」これってものすごくストレスですよね?良いことを言っていたとしても、わかりにくければ内容が入ってきません。わかりやすい文章にはコツがあります。コツさえ掴めば、人にストレスを与えるような悪文を作ることは無くなるわけです。
でも安心してください。わかりやすい文章のコツは、突き詰めるとたった2つです。
1. 論旨をはっきり伝える
2. 読者にストレスを感じさせない
この2つを実現する具体的な方法を、それぞれ3つずつ紹介します。
コツ1:論旨をはっきり伝える——3つの方法
方法① 一文を短くする
長い文は、読み手の思考の切れ間をなくし、理解度を一気に下げます。
80字を超えると意味が伝わりにくくなり、適切な一文は40字前後と言われています。
特に多いのが「が」の多用です。「〜が、〜が、〜です」と「が」が連続すると、何が主張なのか見えなくなります。
ビフォーアフター
❌ 今日は天気がよかったが、午後から雲が出てきたが、雨にはならなかった。
⭕ 今日は天気がよかった。しかし午後から雲が出てきた。それでも雨にはならなかった。
「が」を句点「。」で切るだけで、文意が明確になります。
方法② 結論を最初に述べる
起承転結ではなく「結論 → 理由」の順で書きます。これには斜め読みしやすいという大きなメリットがあります。
Web記事であれブログであれ、読者は最初の数行で「読む価値があるか」を判断します。結論を後回しにすると、その判断材料がないまま離脱されてしまいます。
方法③ 主語と述語を近づける
文の骨格は主語と述語だけです。この2つの間に修飾語をたくさん挟むと、論旨がぼやけます。
ビフォーアフター
❌ 私は、どこにもいけず誰とも会えないつまらない夏を過ごした。
⭕ どこにもいけず、誰とも会えない。私はそんなつまらない夏を過ごした。
修飾語を別の文にまとめることで、「私は…過ごした」の骨格がくっきりします。
コツ2:読者にストレスを感じさせない——3つの方法
方法④ 句読点をわかりやすい位置に打つ
読点「、」は息継ぎの場所に打ちます。一文につき1〜3箇所が目安。多すぎると呼吸が途切れ途切れになり、逆にストレスを与えます。
また読点には主語と述語の対応関係を明確にする役割もあります。
❌ 私は腹が立って雑誌を投げつけた彼を無視して部屋を出た。
この文では、「腹が立った」のは私なのか彼なのか判別できません。
⭕ 私は腹が立って、雑誌を投げつけた彼を無視して部屋を出た。
読点1つで「腹が立った」のが「私」であることが確定します。
方法⑤ ひらがなは多め、カタカナは効果的に
難しい漢字が連続すると堅苦しさを感じ、読み手は疲れます。漢字が続くときは意識的に「ひらく」(ひらがなに変換する)のが効果的です。
• 事 → こと
• 物 → もの
• 出来る → できる
• 有る → ある
逆に擬音語(ガシャン、パリン)や食材名(トマト、チーズ)はカタカナにすると目に止まりやすく、文章にメリハリが生まれます。
方法⑥ リズムを感じさせる
文章にもリズムがあります。リズムよく読めるとストレスが激減します。
リズムを生むための3つのポイント:
• 文の長さを変える——短い文と長い文を交互に
• 句読点を適切に使う——呼吸のタイミングを作る
• 文末表現を連続させない——「〜です。〜です。〜です。」は単調。「〜です。〜でした。〜でしょうか?」のように変化をつける
「です」「です」「です」の三連打は、知識レベルの低ささえ感じさせてしまいます。です・ます・だ・問い——表現を織り交ぜて変化を持たせましょう。
仕上げの3ヒント
6つの方法を実践した後の最終チェックです。
ヒント① 音読する
人は文字を読むとき、無意識に頭の中で声を出しています。出来上がった文章を実際に声に出して読んでみてください。つまずく箇所や息切れする箇所が、まさに直すべきポイントです。
ヒント② 無駄な部分を削る
同じことを二度書いていたり、なくても意味が通じる文があったりします。そういう箇所をどんどん削ってください。本当に必要な部分だけが残った文章は、確実に伝わります。
ヒント③ 文字数稼ぎの語を削る
「という」「こと」「それ」「そういう」——これらの語は文字数を稼ぐのには便利ですが、読者にとっては猛烈にストレスです。
❌ それはまるでお金がないということを思い出させることだった。
⭕ 思い出した。もうお金がない。
「こと」「という」を削るだけで、文章が一気にシャープになります。
まとめ——わかりやすい文章の核心は「思いやり」
わかりやすい文章のコツは2つだけ。
• 論旨をはっきり伝える:一文を短く、結論を先に、主語と述語を近づける
• 読者にストレスを感じさせない:句読点を適切に、ひらがな多め、リズムを意識
これらすべてに通底するのは「読者への思いやり」です。自分が書きたいように書くのではなく、「読者がこれを読んだとき、本当に伝わるか?」という大きく温かい視点で文章を磨いていく。それがわかりやすい文章の核心です。
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