読書感想文の書き方|穴埋めテンプレートで誰でも書ける【小学生〜高校生対応】
「読書感想文、何を書けばいいかわからない」——夏休みの宿題で、一度はこう思ったことがありませんか。
私もそうでした。原稿用紙を前にして、一行目が出てこない。本は読んだのに、書くことが何もない気がする。あの絶望感は、今でもよく覚えています。
でも大丈夫です。読書感想文には構造があります。構造さえわかれば、穴埋めの要領で書けるようになります。この記事では「はじめ・なか・おわり」の3段落テンプレートを使って、小学生から高校生まで使える読書感想文の書き方を解説します。
読書感想文の3段落テンプレート
読書感想文は、大きく3つの段落で構成します。
| 段落 | 書くこと | 文量の目安 |
|---|---|---|
| はじめ | 本の紹介と選んだ理由 | 全体の2割 |
| なか | 心に残った場面と感想 | 全体の6割 |
| おわり | 学んだことと今後への活かし方 | 全体の2割 |
この比率を守るだけで、バランスの良い読書感想文ができあがります。一番大切なのは「なか」の段落です。ここに力を入れましょう。
はじめの段落——本の紹介と選んだ理由
最初の段落では、読んだ本の情報と、なぜその本を選んだかを書きます。
穴埋めテンプレートはこうです。
> わたしは「(本の名前)」という本を読みました。この本を選んだのは、(選んだ理由)だからです。この本は(だれ)が主人公の物語です。(だれ)は(どのような人物)で、(どのような理由)から(どのような体験)をします。
選んだ理由は正直に書いて構いません。「表紙が気になった」「友達に勧められた」「図書館で目に入った」——どれも立派な理由です。
学年別のポイント
• 小学生:選んだ理由は一文でOK。あらすじも主人公の紹介程度で十分です
• 中学生:本のジャンルや時代背景にも触れると厚みが出ます
• 高校生:作者の意図やテーマについて一文加えると、導入として機能します
なかの段落——心に残った場面と感想
読書感想文の核心です。ここでは「心に残った場面」を起点に、自分の感想と、そう思った理由を展開します。
書く順番は次のとおりです。
1. 心に残った場面を具体的に書く
2. その場面への感想を一言で書く
3. なぜそう感じたかの理由を書く
穴埋めテンプレートはこうです。
> わたしがこの本を読んで、いちばん心に残ったのは、(だれ)が(どうした)場面です。わたしはこの部分を読んで(感想)と思いました。
ここから、理由を展開するパターンが2つあります。
パターンA:自分の体験と重ねる
> なぜなら、わたしにも(だれ)と同じような体験をしたことがあり、そのときに(どのような思い)を感じたからです。具体的には、わたしは(どのような体験)をしたときに(どうした)ため、(どのような思い)を感じました。だから(感想)と思ったのです。
パターンB:もし自分だったらと想像する
> なぜなら、もしわたしが(だれ)と同じような立場だったら、(どのような思い)だろうと思うからです。具体的には、もしわたしが(どのような体験)をしたなら(どうした)だろうし、(どのような思い)を感じるでしょう。だから(感想)と思ったのです。
パターンAは実体験がある場合に、パターンBは想像で書く場合に使います。どちらでも構いません。
感想の選び方
感想がうまく出てこない場合は、シンプルな感情から選んでください。
| 感情 | 使い方の例 |
|---|---|
| 嬉しかった | 主人公が報われたとき |
| 悲しかった | 別れの場面で |
| 驚いた | 予想外の展開に |
| 怖かった | 困難に立ち向かう場面で |
| 考えさせられた | 正解のない選択に |
文芸評論家の矢野利裕さんは、読書感想文が苦手な生徒は「経験したあらゆる感情を言葉にしようとして、その不可能性の前に立ちすくんでいる」と指摘しています。だからこそ、感想はまず一つの感情に絞るのがコツです。「楽しかった」でも「切なかった」でも、一つ決めてしまえば、あとは理由を書くだけで文章は自然に伸びていきます。
おわりの段落——学んだことと今後
最後の段落では、本から学んだことと、それをどう生かすかを書きます。
穴埋めテンプレートはこうです。
> わたしはこの本から(どのようなこと)を学びました。これから(どうしたい)と思います。
ポジティブな気持ちになった場合は「主人公のようになりたい」。ネガティブな気持ちになった場合は「そうならないように気をつけたい」。どちらの方向でも、自分の行動に結びつけると説得力が生まれます。
学年別の書き分け
| 学年 | おわりの書き方 |
|---|---|
| 小学生 | 「〇〇のようになりたいです」とシンプルにまとめる |
| 中学生 | 学んだことを日常生活の具体的な場面に結びつける |
| 高校生 | 本のテーマを社会や自分の将来と接続させる。抽象的な考察を加えると深みが出る |
テンプレートは「型」であって「答え」ではない
読書感想文のテンプレート化に対して「考える力を奪う」という批判があります。気持ちはわかります。しかし、型を知ることと、型に縛られることは別です。
小説を書くときもそうです。起承転結や三幕構成といった型を知った上で、自分なりの構成を模索するのが創作というものです。読書感想文も同じで、テンプレートを足がかりに書いてみて、そこから自分の言葉で崩していけばいいのです。
「書けない」よりも「テンプレートを使ってでも書けた」のほうが、次の一歩につながります。テンプレートは自転車の補助輪のようなもの。乗れるようになったら外せばいいだけです。
まとめ
読書感想文の構造をもう一度確認しましょう。
| 段落 | テンプレートの核 |
|---|---|
| はじめ | 本の名前+選んだ理由+あらすじ |
| なか | 心に残った場面+感想+理由(体験or想像) |
| おわり | 学んだこと+今後にどう生かすか |
原稿用紙を前にして固まっている人へ。まずは「はじめ」の一文を穴埋めしてみてください。一行書けたら、もう大丈夫です。
Web小説の感想やレビューの書き方が知りたい方は、感想・レビュー・読書感想文の違いと書き方ガイドもどうぞ。
さあ、今日も物語を書きましょう。あなたの傑作を待っています。
関連記事
• Web小説の感想・レビュー・読書感想文の違いと書き方|目的別ガイド
• Web小説レビューの書き方|テンプレートとジャンル別例文で完全攻略





