「テンプレ的な青春」とは?青春っぽい出来事を活用してテンプレ的な青春小説を書こう!
Twitterでテンプレ的な青春が話題になっていました。
ライトノベル界隈でも、テンプレ的な学園モノが定期的に話題にあがります。散見される意見としては、「テンプレ的な学園モノがみたい、大好き」という意見や「テンプレ的な学園生活を送りたかったけどできなかった」という意見、「テンプレ的な学園モノなんてつまらない。特に自分はテンプレ的な青春なんて送りたいと思わなかった」などがあります。
私自身はテンプレ的な青春を送ることのできなかった人です(男友達とボーリング場に入り浸ることはありましたが、彼女なんかできなくて、夏に海で水着!花火!といった青春はおくれませんでした)。けれど大学生や社会人になってから青春に憧れて、友達と海で花火をしたり、恋バナしたり、バーベキューしたりと青春の追体験をしました。この思い出はいまでも昨日のように思い出せます。
とはいえテンプレ的な青春に憧れるかどうかはその人の性格次第です。テンプレ的な青春に興味はない人……例えば図書館で本を読んでいられたら幸せという人がいたら、それは素敵なことだと思います。
ただ1つ覚えておくべきことは、テンプレ的な青春を好む人のほうがマジョリティだということです。
そしてテンプレ的な青春に憧れて、でも実現できなかった過去を持つ人は、小説家として大成できる可能性が高いです。
なぜなら読者(マジョリティ)の多くはテンプレ的な青春を望んでいるからです。夏祭りとか花火とか海で水着とか興味ないと言っている人の多くは、自分にできるわけがないからという理由でそれらを遠ざけています。
テンプレ的な青春の追体験は需要があります。
テンプレ的な青春への憧れを自作品で表現できれば、読者もテンプレ的な青春を追体験することができます。読者が読みたい作品はそういう作品です。テンプレ的な青春に興味がない人でも、創作活動をしているなら知っていて損はありません。
では、テンプレ的な青春に必要な要素とは何でしょうか。ここではインターネット上でよく言われるテンプレ的な青春を集めてみました。
- 主人公が天才系ヒロインに勝利する。それによって天才系ヒロインから一目置かれる。
- 主人公は自分で気づいていない才能(チート能力)があり、測定器や試験でそれが発覚する。
- 主人公の持つ能力は、ヒロインが持っていない能力で、お互いを補い合う関係性を築く。
- 主人公は目標を持ち、仲間と競い会いながら目標を達成する。
- 美少女が転向してきて主人公とだけ、ある秘密を共有し親しくなる。
- 学園に幼馴染がいる。
- 主人公がハーレム状態。ヒロインに対抗する女の子の存在。三角関係。女性同士はライバル関係にありながらも友人関係でもあり、最終的に白黒がついてしまう。甘酸っぱい青春。
- 学園の屋上があいており主人公は昼休みをそこで過ごす。
- 主人公は子供の頃にであった名前も知らない女の子に憧れている。
- 購買部が異様に混んでいる(席や人気のパンを奪い合う)。
- スマホ禁止の学校でお昼休みに隠れてスマホでやり取り。好きな人の連絡先をゲットするためにあの手この手、下手な理由をつけて奔走。
- 昼休みに友達とバカ話。流行りの曲を一緒に歌ったり、トランプしたり。
- 生徒会が異常な権力を持っている(部活動の新設許可、予算分配など)。
- 主人公は周りに推薦されて生徒会副会長になる。もしくは何らかのきっかけで生徒会と深いパイプを持つ。
- 体育祭でライバルに勝つために遅くまで特訓。大縄跳びや組体操のようなクラスみんなで取り組む競技で、今まで一度も成功していなかったのに本番で成功。
- 文化祭前日に夜遅くまで学校に残って、会場の設営。メイド喫茶で好きな人の新鮮な姿にトキメキ。
- 合唱コンクールでやる気のあるメンバーとやる気のないメンバーが仲違い、最後は一緒に頑張ることに決めて優勝。本番、演奏者の出だしミスを指揮者がリカバーして優勝。
- 修学旅行で恋バナ、修学旅行で好きな人とツーショット写真、修学旅行で好きな人と二人きり、修学旅行で告白
- 校庭の桜でお花見
- 夏祭り+浴衣、花火大会、暗がりで見る好きな人のいつもと違う表情。
- 海に遊びに行く、恋愛上手な友達と一緒に水着選び
- クリスマス、プレゼント選びに失敗、そのまま冬休みに突入。凹んでいたら相手から「今から会えないか」って電話。
- 大晦日の初日の出、お正月の初詣。冬休みの間に関係性が変わった二人をいじる友人。
- バレンタイン前、友達と一緒にチョコレートづくり。バレンタイン当日、好きな人に本音を言えないまま終わる。
- 金持ちの友人。
- 金持ちの友人の別荘で夏合宿。
- 帰り道でコロッケ買い食い、帰り道でコンビニで飼い食い。
- 河川敷でバーベキュー。
- 徹夜でカラオケ。
- 夏休みの宿題を協力プレイ。
- センター試験前、元旦からクラス全員で勉強。
- 根拠のない自信。マクドナルドで無茶な未来への希望を語り合う。
- 先生との交流。進路相談や働くってどんなコト、恋愛ってどんなコト。酸いも甘いも知り尽くした先生からのアドバイス。
- 泣いていた先生にドーナツをおごってもらう。
- 飲食店でバイト。
- バイト先の先輩に恋。
- 失恋後、夜の公園で親友とふたりで泣く。
- 何度席替えしても、好きな人が近くにいる。目があう。
- 雨の日に借りた傘、手紙を入れて返したことから始まる恋。
- 仲間と一緒にダンス練習、夜の駅で仲間と一緒に踊ったり喋ったり。
- 部活動の引退ライブで時間が足りず演奏できなかった1曲を、部室で歌う。
- フジロックで声が枯れるまではしゃぐ。
- 水をかけあいながら学校のプールを掃除。
- 恋人との制服デート
- 恋人と同じ進路を目指して勉強
- 自分のできなさに絶望して、将来に迷う。だけど全部がうまくいく青春なんてつまらなくて、青春はみんなが主役。
- 卒業式、くだらないおしゃべりや一緒に勉強した何気ない日々が一番の思い出だったと気づく。
- 卒業式、普段は怖かった体育の先生が大泣き。
- 卒業した後もずっと続く友人関係。同窓会、結婚式での再会。あのときは若かったねと言い合える仲
書き出しているだけでも、体験してこなかった青春を感じました。笑 やっぱり青春は素敵。アオハル最高です。
こんな青春に満ちた作品があったら、読んでみたいですよね。私は「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」を思い出しました。
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」妙な屁理屈をこねながらぼっちな高校生活を謳歌しつつリア充を嫌い呪っていた主人公が、徐々に変わっていく物語です。こんなテンプレ的な青春を送りたかったというトキメキを思い出すことができる本です。Amazonプライムでアニメも配信しています。由比ヶ浜結衣ちゃん可愛すぎるのでぜひ見てください。
部活動に全精力を注ぐ青春を追体験したい人にはラブライブ!シリーズがオススメ!私はなんだかんだ初代が一番好きです!
主人公だけが持っている能力で、トキメキ体験ができる作品はこちら。着せ恋は主人公とヒロインの協力体制が素敵ですよね。
そして青春ラブコメの学園ものと言えば「五等分の花嫁」も外せません。ジャンプでは定期的に青春をテーマにした作品が連載されますね。主人公を取り合うヒロインたちの関係性が五つ子というのは、新しいアイデアでした。
五つ子ということで、容姿や家庭といった環境による差はありません、内面でどの娘が好きなの?と突きつける斬新なラブコメだったと感じます。ヒロインはみんな可愛いですし、キチンと決着をつけている点も素晴らしいです。
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