物書きは何歳からだって、書けるだけ小説を書いておいた方がイイ

2020年8月29日

 こんにちは。
 杞優橙佳です。

 本日、下記のツイートが目に入り、ついリツイートしました。

十代の物書きマジで書けるだけ小説書いておいた方がイイ。私、「貴方にしか表現できないものがある」に対しては懐疑的だけど、「その年代でしか表現できないものがある」に対しては同意しかないので。ぶつけられるものがある時ぶつけよう。十代過ぎてから書く十代は、心の何処かでストッパーがかかる。

 私自身は、「貴方にしか表現できないものがある」と信じる人です。

物語を書くときに大切にしているものはなんですか?

自分の表現したいものを知る方法

 ですが冒頭のツイートにある通り、「その年代でしか表現できないものがある」に同意します。

その年代でしか表現できないものがある

 冒頭のツイートは10代の方向けに投げかけられたツイートですが、私自身は20代や30代でも同じことと考えます。

 なぜなら小説家にとって、作品は小説家個人と切り離せないものだからです。

 小説家自身の情熱、体験、知識、知恵、が伴っていなければ、真に迫る作品を書くことはできません。

 例えば私は18歳のときから、最高のリーダーの物語を考え続けてきました。ですが形になったのは30歳の頃で、いまもなおアップデートし続けています。

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 私自身の、良いリーダーになりたいという情熱。こんなリーダーになりたくないと思う人との出会いや、リーダーとしてこんなことをしたから成功したという体験。様々な本から得たリーダーのあり方といった知識や知恵。それらが伴ってようやくこの作品ができあがりました。

 ですが今、18歳から30歳のころと同じくらい、リーダーに対して情熱があるかというとNoと言わざるを得ません。

 なぜなら次は、リーダーを育て、マネージメントする立場へ、自分の役割が変わっているからです。

 小説家自身の立場によって表現したいものが変わってく……それは確実にありえます。だからどの作品も、「その年代でしか表現できないもの」なのですね。

若い人もそうでない方も、小説を書くといい

 だとしたら、「若い人もそうでない方も、小説を書くといい」と感じます。

 もちろん小説家を目指さない方にまでおすすめすることはしませんが、下記エントリーで書いたとおり、書いた小説が自分を救ってくれるようなこともあります。

わたしたちが物語を書くべき理由

 その年代、その時々でしか表現できないことを閉じ込めておける、小説とはかくも素晴らしい媒体なのですね。 

 私自身の後悔がひとつあるとすれば、小説を書き始めたのが10代の終わりだったことから、10代特有のモヤモヤしたわけのわからない思いを閉じ込めるチャンスを失ったことです。

 10代の初めから、日記でも何でもいいので文章を書く楽しさに気づいていれば……そう思わざるを得ません。

※実は下手な絵ながら漫画を描く趣味があったので、そのときの気持ちをある程度閉じ込められているといえば、閉じ込められているのが救いです。

ライトノベルはこれから10代〜60代まで幅広く読まれる媒体になるから

 ライトノベルという言葉は1990年代に登場し、それ以来30年、時代に合わせて進化してきました。

 かつて10代〜20代をターゲットにしていたライトノベルですが、私がまだ興味を持って読んでいるということは、30代でも普通に読まれる商品になったということです。

 この傾向はこれからも続くと思っていまして、30年後、私たちの世代が60代になったときにも、何だかんだライトノベルが読まれていると思います。

 だとすれば10代、20代向けの青春を描き出す作品だけでなく、30代はては40代を楽しませるような作品にも今後スポットがあたるはず。そう考えれば小説を書くのに早いも遅いもなく、老若男女みんな小説を書いて、「その年代でしか表現できないもの」を表現しあう世界がくればいいなと感じます。

 これを読んでいる貴方もぜひ、今、その年代でしか表現できないものを表現することを考えてみてくださいね。「いま」はこの一瞬しかないのですから。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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