RTした人の小説を読みにいく 感想その9

2019年10月9日

9/24に#RTした人の小説を読みにいく タグをつけてTwitterで小説を募集しました。


少しずつですが、このホームページに読んだ小説の感想を書いていきます。
一度に複数の小説の感想を書くのは、自分の好きな作品だけじゃなくて、いろんな作者さんの物語に興味を持っていただけたらなという想いからです。

RTしてくださった方へ。
小説家になろうユーザの方に対してはブックマーク&評価等も順次させていただきますので宜しくお願いいたします。リツイートのみの方の作品は読むのが少し送れるかもしれません。Twitterで表示されたコメントの順に読んでいます。

本日6件。それでは感想いってみましょう。

砂糖のかけらは塩辛い

http://ncode.syosetu.com/n7107fm/

依澄礼様著
起勢 「はじまりの準備」まで読みました。

魔力至上主義の世界、それを判別するための銀紙。銀紙に反応しない、魔力を持たないとされる只人の存在。
従業員の数に応じて払う人頭税と、只人はその対象外であるという設定から、只人を安く使おうとする領主がいる世界観。

これだけでも、全ての設定がシンクロして物語を紡ぎ出す雰囲気があります。

この世界の中で、魔法使いでもなく只人でもない城主ジークハルト、その護衛官シズル、魔物ザカリ、番号付き魔導師だったデュオなどの織りなす群像劇が描かれます。

誰かというとシズルが主人公でしょうか。9話でシズルを狙う敵の存在も示唆されています。

世界観をコツコツ積み上げていくタイプの物語で、魅力的な世界観に牽引されて読めるものの、大きい目的(敵)らしきものが出てくるのがこの9話なので、それまでに脱落してしまう人がいるかもしれません。

世界観はバツグンに面白いので、読者を牽引する目的が早めに出てくると嬉しいなと思いました。

というか前作の続きものなんですね。
前作であるこちらもどうぞ。

https://ncode.syosetu.com/n6233fj/

魔法少女になれたなら

https://ncode.syosetu.com/n5071ex/

くらはしみく様著
*第33話 天使のような悪魔まで読みました。

イラストがめっちゃ好きです。
作者にしか書けない風景ってありますよね。それを表現しようとされていて、主人公の椎名結衣ちゃんも可愛く描かれているなーと感じました。

図書館で手に入れた、願いを叶える魔法のステッキ(本?)との出会いが主人公の運命を変えていきます。

個人の願いは尊いというのがテーマのように思いました。仲良くなった子が、まだ命を狙ってくるなど、少女たちは願いを叶えるために真剣です。その願いが両立できないところが悲しいなと思いつつ、友達も敵も両方救うといった結衣ちゃんはやはり主人公だなと感じました。

テンポも良く、主人公も前向きなので読みやすいです。

深海シティ4cb8e7

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886899584

戒めツブヤ様著
前編:第一章 【完】まで読みました。

南極の氷床に築かれた国、ガラスのイカダこと『海洋国グラス・ラフト』が舞台。

設定が最高にクールです。個人的に近未来というのかな、現実の延長線上の物語が好きなので、1話目で一気にひきこまれました。

物語を牽引するのは世界観。ガラスのイカダという発想で心をつかみ、テンシという存在が追い打ちをかけます。そして主人公ハヤトと規格外のテンシとの出会いが物語を加速させていきます。

生きているだけで、罪深い

そんなヒトの生きる世界を見てみたい方は是非読んでみてください。テーマのために世界観があり、世界観を活かした物語がここにあります。

ブラック勤務は辛いけど、配達先の幼女が癒し系すぎるっ!

https://ncode.syosetu.com/n9245fr/

青野 瀬樹斗様著
いやしのじゅもんまで読みました。

うーん、すごい。
癒しの総本山です、この作品。

配送業者で働く主人公早川和(さがわ やまと)が、元気一杯の可愛らしい笑顔が似合う南天那(みなみ あまな)ちゃんと出会うところから物語が始まります。

さがわ やまと という主人公の名前からして、肩肘張らずに読める話だとわかっていただけると思います。

ストレスを抱えている方は是非読んで、あまなちゃんに癒されてください。

星の彼方 絆の果て

https://ncode.syosetu.com/n3209ey/

武石雄由様著
第一部 スタージア 第五話 絶景(4)まで読みました。
主人公は星の真実を追い求めるシンタック。

銀河系人類社会始まりの地スタージアから物語は始まります。重厚なSFであることはすぐにわかり、機械と有機的に融合した化物とされる《オーグ》に追い出されたという伝説や、N2B細胞などの想像を掻き立てられるワードが多々でてきます。

世界観を読ませるタイプの物語で、『博物院の院生になるとスタージアから一生出られなくなる』『なぜスタージア銀河系人類社会の外縁部にあるのだろう』といった星の謎を中心に物語は進んでいきます。

あまりSF小説を読むときのお約束がわかっていないのですが、以下感想。

個人的にこういった好奇心を満たしてくれる作品は好きなので、地の文多めですがサクサク読めました。シンタックが星の謎を求める個人的な動機(星の謎を解明しようとした父が行方不明になったとか?)があると、より物語の牽引力が生まれそうだと感じました。
あとはライト層でもある私はリュイとヨサンの恋愛がどうなるのかも気になりました。

重厚な世界観を楽しみたい方には大変オススメでの作品です。文章も巧みでサクサク読めます。ご興味あればぜひ。

異世界五分前仮説 ~第二勇者は『時間遡行』から抜け出せない~

https://ncode.syosetu.com/n3931fo/

するめいか様著
10話「罵詈雑言のバリエーション」まで読みました。

8日で死ぬという定めの牢獄へ閉じ込められた勇者ヴィーレの物語。

物語の期限と目的が初っ端で提示されるところがすごくわかりやすくて良いと思いました。物語の目的を見失わずに読むことができます。

本筋とは違うのですが、対価を払うことについての登場人物たちの会話は、一読の価値ありです。イズというキャラクターの聡明さを示す良いエピソードと思いました。

物語の展開としては、イズが知的な読み物としての面白さを作り出しつつ、戦闘に関しては時間遡行者のヴィーレが無双してくれるので、幅広い読者層に刺さりそうな気がします。私などはイズの活躍をもっと見てみたいと感じました。

王道の旅に出て帰るストーリーに、知的な読み物としての楽しさを加えた一作。

おそらく私の作品に興味を持ってくださっている方は、この作品も好きだと思います。
ぜひ一度読んでみてください。