RTした人の小説を読みにいく 感想その8

2019年10月8日

9/24に#RTした人の小説を読みにいく タグをつけてTwitterで小説を募集しました。


少しずつですが、このホームページに読んだ小説の感想を書いていきます。
一度に複数の小説の感想を書くのは、自分の好きな作品だけじゃなくて、いろんな作者さんの物語に興味を持っていただけたらなという想いからです。

RTしてくださった方へ。
小説家になろうユーザの方に対してはブックマーク&評価等も順次させていただきますので宜しくお願いいたします。リツイートのみの方の作品は読むのが少し送れるかもしれません。Twitterで表示されたコメントの順に読んでいます。

本日6件。それでは感想いってみましょう。

雪月花

http://ncode.syosetu.com/n5966fi/

吉田タツヤ様著
第一章:蛇喰の村 最終話まで読みました。

切り傷をたちまち直す蝦蟇油の紹介から物語は始まります。当然のことながらそれはインチキなのですが、インパクトのあるつかみだなーと感じました。

主人公は妖怪退治を行う女剣士ユキジ、旅する大道芸人ツクネ、鬼の子カリン。3人の物語を書く群像劇です。

ユキジは妖怪退治にいったきり帰ってこなくなった父親を探しており、もし父を殺した妖怪を見つけたなら復讐しようと考えています。その事情を知った上で応援しようとするツクネの性格が小気味良いです。

群像劇ではあるものの、最初にユキジの動機が示されており、まずは妖怪退治なんだと読者と思わせることで読者が目的を見失わない配慮がされています。

物語はユキジを中心に進み、彼女は人助けの一環として蛇喰狩りに向かうことになります。
その中でカリンが登場し、ツクネとの再会があり、共闘があり、またそれぞれの目的のため別れていきます。この展開が非常に熱いです。

おそらくこの後も、3人が旅の途中で全員集合しながら物語が進んでいくのでしょう。良い群像劇ですので読んでみてください。

ハロウィンに舞う白い羽根

https://www.alphapolis.co.jp/novel/524575058/568275519

ねる様著
番外編まで全て読みました。
ハロウィンの日は必ず地上におりる天使ラフィアと、彼女を大事に思うリンの物語。

ラフィアは毎年ファルナさんという人のところを訪れてクッキーをもらい、それをリンや母親に食べてもらうのを楽しみにしています。

この純真さがすごく尊いですね。
ただ、人間界に降りてクッキーをもらう行為が天使界では罪になります。そのためラフィアは一年間の禁固刑になってしまい、ファルナさんに会いにいくことができなくなります。

最終話ではそんな2人が再開し、最高のハッピーエンドを迎えます。全編通してあたたかい文章で、書かれており、読んでいてほっこりできました。

TEA PRINCE

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888266680

マナトプス様著
悪に抗え まで読みました。

ソーマザード帝国を統率する皇帝陛下アンビシオン・ボナパルトが魔王となり世界を統一し、それを打ち破った紅蓮戦神がどこかにいる世界。

圧倒的なテンポの良さが抜群に気持ちよく、完璧な序章と感じました。この作家さん、短い文章で状況を伝える実力が半端ないです。

そして物語は燃え上がる英雄の登場で一層盛り上がり、その始まりを記すダージリンの学園生活へ。

神を創造するために圧倒的な魔王を作り出しそれを倒すという展開、その神がもしかしてダージリン?というような創造を膨らませてくれる作りになっています。

作中で精霊人間のことをスピルシャンと呼ぶのですが、このネーミングセンスがカッコ良すぎます。僕もスピルシャンになりたい!!

めっちゃカッコいい物語なのでぜひ読んでみてください。

海が泣いている

http://novel18.syosetu.com/n6164fo/

八助のすけ様著
男性同士の恋愛注意

もう二度と他人を自分の心の中に入れない……
と誓ったマコトとアキラの物語。

アキラの兄は元小説家で、新山齋を名乗っていた。その新山齋の作品【海が鳴いている】が物語の鍵となって読者をぐっと引き込んでいきます。

というのも実は【海が鳴いている】は、兄貴が何を頑張っても全て裏目に出て、全てを投げやりになって行く姿を見て何とかしなくちゃと考えたアキラが描いた物語なんです。

マコトはそんなアキラに優しくします。読者としてもアキラの愛情深さや優しさを尊いと感じました。

ですが実はマコトは男の子がすきな男の子で、そういった経験もある人でした。だからアキラのこともそういう目線で見てしまいます。

過去に嫌な思い出があるマコトは、もう二度と他人を自分の心に入れないと誓ったはずでした。しかしアキラの純粋な思いがマコトを再びその道へおとしていく。

なるほど、初めてこれ系を読みましたが、禁断の気持ちに落ちていく様が物語としてすごく面白いですね。

どうやら主人公は付喪人のようです。

https://ncode.syosetu.com/n0227ey/

谷瓜丸様著
第11話 どうやら俺達は謎の超常現象に出会ったようです。 まで読みました。

100年たった物には魂が宿り、付喪神となる。
この設定めっちゃ独創的で面白いです。

明山と死神の友人関係もいいですね。確かに世界で一番ひとりぼっちかもしれない死神、明山が友達になってくださいといったときの死神の気持ちを想像すると切ない気持ちになります。

100円パンチや五十円波動光線といった技のネーミングセンスも好きです。

1話1話のボリュームが多いので、視点移動がある箇所は分離して別の話にした方が読みやすくなるかもしれません。ただ、各話これだけの分量を書ける熱量はすごいですし作品に対する愛が伝わってきて好印象を受けました。見習いたいです。

気狂いエルの好奇心

http://ncode.syosetu.com/n0447fp

アンデッド様著
編全部読みました。

オートマタ、気狂いのエルが主人公。
エルはその場で起きた過去、を見ることができる能力の持ち主で、4つのお話はエルの見たそれぞれ独立した短編集となっています。

論点は違うのかもしれないけれど、過去を覚えているからこそ、人は人たるのかなと考えるキッカケになりました。